世界初の水素冶金グリーン自動車用鋼板連続鋳造ライン、中国で生産開始

世界初の水素冶金グリーン自動車用鋼板連続鋳造ラインが16日、河北省張家口市で生産を開始しました。

河鋼集団（HBISグループ）の世界初の水素冶金グリーン自動車用鋼板連続鋳造ラインが16日、河北省張家口市で生産を開始しました。この生産ラインには1900 ミリメートル単列スラブ連続鋳造機1台が据え付けられており、年間150万トンのハイエンドでグリーンな低炭素自動車用鋼板を生産することができます。これらの自動車用鋼板は、自動車構造用鋼、極低炭素鋼、自動車用梁鋼などの高級鋼材製品の生産に使用されます。

水素冶金の作動原理は、還元剤に水素ガスを使用することにより、シャフト炉内で鉄鉱石を金属鉄に還元させます。それによる副産物は主に水のため、炭素排出ゼロの目標が達成可能です。

専門家によりますと、炭素の代わりに水素を使うことで、鉄鋼生産を化石エネルギーへの絶対的な依存から抜本的に脱却させることができるということです。低炭素冶金技術は鉄鋼のグリーン転換を推進する上での頂点とされ、今後の世界の鉄鋼競争の動向を左右するものです。同時に自動車メーカーに低炭素の製品を提供し、企業のカーボンニュートラル達成を効果的に支援することになります。（提供/CRI）