新年を控え中国の花卉市場が出荷最盛期、温室栽培のバラは1週間で東京の街角に
Record China / 2024年12月21日 13時0分
新年を控え、中国の花卉市場が出荷の最盛期を迎えている。国営メディアは甘粛省蘭州新区にあるスマート温室で栽培されたバラは1週間もしないうちに東京の街角に姿を見せる、と伝えた。
新年を控え、中国の花卉(かき)市場が出荷の最盛期を迎えている。国営メディアは甘粛省蘭州新区にある春のように暖かいスマート温室で栽培されたバラは1週間もしないうちに東京の街角に姿を見せる、と伝えた。
国営新華社通信によると、農業テック企業、蘭州新区農業科技開発の李宗俊・副経理は「温室内は約17度と暖かいため、摘み取ったばかりの花も暖かい。常温環境に置いておくと1週間でしおれてしまうため、すぐに真空予冷をかけて、休眠させてから出荷する。船便で日本に到着するころにゆっくりと目を覚ますようになっている」と語った。
省内で生産されたバラは、鮮やかな色つや、形、花持ちの良さなどから日本の消費者に人気で、同社は1~6月に計3万6000本を日本に輸出した。品質もコストパフォーマンスも高い同省の生花は年々、日本の消費者の人気を呼び、中国西北地区の内陸都市での花卉産業の繁栄にもつながっている。
蘭州新区で2018年に誕生し根付いた花卉産業は、今では年間1億本の生花を生産し、生産額は1億元(約21億円)を上回るまでになった。同区は切り花品種のバラ38品種を栽培する西北地区最大の切り花品種のバラの栽培基地となっている。
同区はここ数年、海外から先進的な温室設備や技術を導入して、スマート温室の作業場を設置。花卉産業を発展させ、区内に現代農業モデルパーク花卉産業拠点を建設した。
今年4月には同区から切り花品種のバラ5040本、価格にして1万8600元相当が税関の検疫を通過して無事、日本へ輸出された。輸出した生花は主に家庭用の飾りに使われるという。
同区は四季がはっきりしており、日照量が豊富なことから、色鮮やかで形の良い花を栽培できる。空港にも近いという交通の便の良さに加え、物流スピードも速く、輸送サイクルも短いことから、鮮度を保ったまま輸出できる。
同区の生花「サプライチェーン」は世界中に広がり、海外市場も拡大を続けている。日本や韓国などの東アジア諸国への輸出に加え、今年は地元の花卉市場がカザフスタンやベトナムなどを開拓したことから、輸出量、受注量ともに緩やかに伸びたという。(編集/日向)
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