化学肥料の使用を減らしつつ、過去最高の食糧生産量を実現した中国―インドメディア
Record China / 2025年1月2日 22時0分
中国メディアの環球時報は中国が化学肥料の使用を減らしつつ過去最高の食糧生産量を実現したとするインドメディアの報道を紹介した。
中国メディアの環球時報は中国が化学肥料の使用を減らしつつ過去最高の食糧生産量を実現したとするインドメディアの報道を紹介する記事を掲載した。
記事はインド紙「ビジネス・スタンダード」の記事を引用。記事によると同紙は、中国は2025年の農業現代化目標に向けた歩みを進める中で、伝統的な農業で用いられていた化学肥料を徐々に排除し、革新的な食糧生産方式に移行しているとし、23年までに7年連続で化学肥料の使用量を削減しながら、農業生産量は安定した成長を続けていると紹介。24年の穀物総生産量は7億トンを超えて過去最高を記録しており、成長の要因として、必要な栄養素だけを作物に供給する精密な施肥や、種子技術の改良、農地の質向上、機械化などを挙げた。
その上で、中国は気候変動や地政学的な不確実性、さらに世界の耕地面積の9%で世界人口の約18%を養うという課題に直面していることから食糧安全保障を最優先課題としており、「第14次五カ年計画(2021~2025年)」の指針の下で政府が農業研究開発への資金投入を増やしていると伝えた。
そして、科学技術の革新によって中国では主要作物の単位面積あたりの収量が向上するとともに、収穫後の損失が減少していると紹介。中国農業科学院の報告によると、35年までに中国が食糧の収穫、貯蔵、加工、消費の各段階で損失率を40%削減できれば、米、小麦、トウモロコシといった主要な穀物を合計で5390万トン節約できるとした。
同紙は一方で、中国の農業には依然として課題も存在すると指摘。国内の穀物生産量が増加する一方で、23年には穀物輸入量が前年比11.7%増加しているとし、貿易摩擦がエスカレートする中で農業生産性の向上がかつてないほど重要になっていると評した。(編集・翻訳/川尻)
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