山東省の青島琅琊台遺跡は秦の始皇帝が築いた―中国の専門家
Record China / 2024年12月24日 12時20分
中国の専門家が山東省の青島琅琊台遺跡は秦の始皇帝が築いたとの見解を示しました。
山東省青島琅琊台遺跡に関する考古学新発見検討会が21日に明らかにしたところによると、長年にわたる系統的な考古発掘を経て、考古学の専門家らは、青島琅琊台遺跡の主峰にある「大台」の主体は秦漢時代の高台様式建築の基礎であり、秦の始皇帝の命令で築かれた琅琊台であり、司馬遷が編さんした歴史書「史記」などの文献の記述を裏付けるものであるとの見解を示しました。
2019年以降、遺跡の保護と開発のため、国家文物局の許可を得て、山東省文物考古研究院、青島市文物保護考古研究所、青島市黄島区文化観光局は共同考古チームを結成し、遺跡の考古発掘を進めてきました。
発掘作業が実施されたエリアは、主峰にある「大台」、東部沿海側の「小台」、山の南側の「窯溝」「台西頭」、南東の「亭子蘭」などです。持続的かつ系統的な発掘作業を通じて、遺跡の規模、配置、主要な様相がほぼ明らかになり、「大台」の主体は秦漢時代の高台の基礎であり、高台の下部では部屋や排水施設などの重要な遺跡を発見しました。以前に発見された秦代の刻石などと合わせて、この遺跡は秦の始皇帝の命令で築かれた琅琊台と推定されます。
山東省文物考古研究院の副研究員で琅琊台遺跡考古発掘プロジェクト責任者の呂凱氏によると、琅琊台遺跡の主体は秦の始皇帝が3万世帯の庶民を移住させた時に築いた当時の国家プロジェクトであり、中国建築史において重要な位置を占めるとのことです。考古発掘は秦漢時代の等級の高い建築の研究に新しい材料を提供しました。また、山のふもとにある窯跡エリアでは、山東地区で唯一確定された陶器を制作した秦代窯の遺跡が発見され、れんがや瓦などが出土しました。
中国社会科学院考古研究所の劉瑞研究員は、「文献の記載から見ると、秦の始皇帝は統一後に一連の建築物を建てた。考古発掘の成果と文献資料により、琅琊台は秦の統一後最初に建てられた建築物の遺産であり、国家統一を記念するために建設された国家プロジェクトだ。出土した文化財からも、この論点は証明されている」と紹介しました。(提供/CRI)
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