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中国の若者が「クレヨンしんちゃん」の家を原寸大で再現、代理店も地元も応援

Record China / 2025年1月1日 8時0分

中国の若者が「クレヨンしんちゃん」の家を原寸大で再現、代理店も地元も応援

中国メディア・潮新聞は、浙江省に住む青年が300万元を費やしてアニメ「クレヨンしんちゃん」の「野原家」を原寸大で再現したことを報じた。

中国メディア・潮新聞はこのほど、浙江省に住む青年が300万元(約6500万円)を費やしてアニメ「クレヨンしんちゃん」の「野原家」を原寸大で再現したことを報じた。

野原しんのすけが主人公の「クレヨンしんちゃん」は中国でも人気のアニメで、子どものころに見て育った中国の20代、30代も多い。記事は、同省湖州市に住む「00後(2000年代生まれ)」の男性がこのほど、約300万元を使って野原家をフルスケールで再現してネット上で人気を集めていると紹介。ネットユーザーからは「子どもを連れて見学に行きたい」「何日間かこの家に滞在できるといいなあ」といった感想が寄せられたと伝えた。


記事によると、「野原家」は湖州市南潯区和孚鎮四聯村の「雲朵農場」にある。開通したばかりの高速鉄道駅からおよそ6キロという好立地だ。家を建てている沈兪豪(シェン・ユーハオ)さんは大学卒業後に地元に戻って農業クリエイターとして起業するとともに、家業の羊舎を受け継いだ。そして、地元を人気スポットにすることを思い立ち、1年余りかけて「野原家」を建てる計画を立てたという。


沈さん自身を含むクリエーティブチームのメンバーはみんな「クレヨンしんちゃん」が大好きで、残業中の合間に雑談をしていたところ誰かが「農場にクレヨンしんちゃんの家を造りたい」と提案したとのこと。プロのクリエーティブ集団として、上海市にあるクレヨンしんちゃんの国内独占代理店に何度も足を運んで建設の許可を取り付けるという筋も通した。


リアルスケールでの「野原家」の建築は想像するよりも難しく、版権会社から大量の参考データの提供を受けた上でさらに細かい部分の考察を重ねた。屋根などの外装資材や家具はすべて特注で製作しなければならず、総費用は300万元を超えてしまった。沈さんは「幸いなことに、母が無条件で支援してくれたおかげで、スタートアップ資金を得て、この夢を実現することができた」と語った。


プロジェクトは村からのバックアップも受けた。村は農場の道路整備を進めるとともに、観光収入を増やして瀋さんの経営を安定させるために野原家を含んだ村の観光コースを作って大々的に宣伝をし始めた。ある村幹部は「沈さんの若い世代ならではの発想はとても素晴らしい。でもまさか本当にクレヨンしんちゃんの家を建てるとは思っていなかった」を舌を巻く。


親や地元の人の温かい支援を受けながら、野原家はほぼ完成した。沈さんは、経営が安定したら今度はしんのすけが通う「ふたば幼稚園」を再現し、特別な学習プログラムを開くなどリアルな学びの場として活用する計画を立てている。作品の舞台である「春日部の街」全体を再現することが最終目標だ。(編集・翻訳/川尻)


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