中国、世界の旅行市場で比類なき影響力―米旅行ニュースサイト

米国に本拠を置く世界的な旅行ニュースサイトのトラベル・アンド・ツアー・ワールドはこのほど掲載した記事で、世界の旅行市場における中国の影響力は「比類のないもの」と伝えた。写真は上海浦東国際空港。

中国メディアの観察者網によると、米国に本拠を置く世界的な旅行ニュースサイトのトラベル・アンド・ツアー・ワールドはこのほど掲載した記事で、世界の旅行市場における中国の影響力は「比類のないもの」と伝えた。

記事が取り上げた国連世界観光機関（UNWTO）の最新の報告書によると、2023年の海外旅行支出額で中国は米国を抜いてトップとなった。23年は世界の多くの国で国際観光収入（その国を訪れた外国人旅行者による消費総額）が新型コロナウイルス流行前の19年の水準を上回った。

23年の海外旅行支出額は、中国（1965億ドル）がトップで、米国（1500億ドル）、ドイツ（1120億ドル）、英国（1100億ドル）、フランス（490億ドル）と続いた。

観察者網によると、米ホテル大手ヒルトンのクリストファー・ナセッタ最高経営責任者（CEO）は5月、「中国は世界のツーリズムエコノミーを動かす重要なエンジンだ。中国は19年にはすでに世界最大の海外旅行市場となっていた」と述べていた。中国政府系シンクタンクの中国旅行研究院は2月、24年の中国人海外旅行者数が延べ1億3000万人に達し、コロナ禍前の84％に回復すると予想していた。（翻訳・編集/柳川）