誰がどんな中国製品を購入しているのか―中国メディア
Record China / 2025年1月4日 14時20分
澎湃新聞はこのほど、「日用品からハイテク製品まで、誰が中国製品を購入しているのか」と題した記事を掲載した。
澎湃新聞はこのほど、「日用品からハイテク製品まで、誰が中国製品を購入しているのか」と題した記事を掲載した。
記事は、中国税関総署の統計を調べると、24年1〜11月に中国から輸出された7850品目中、特定の国への輸出比率が50%を超えるものが1957品目あることが分かったと紹介。その例として加熱・冷却機能を備えた自動販売機は輸出量41万台のうち51.6%をマレーシアが占め、木棺4万7000トンのうち55%の2万6000トンが日本に輸出されたと伝えた。
そして、このような輸出データから、電動ハンドドライヤーの主な購入国はロシアや英国、コーヒーメーカーを最も多く購入するのは世界一のコーヒー消費大国である米国といった具合に、輸出相手国ごとの特徴が見えてくるとした。
また、「特に中国製品を愛用する国」として日本を挙げ、24年7月に経済産業省が発表した「通商白書」によると、輸入品のうち1406品目で中国からの輸入額が50%以上を占めており、有機化学品やレアメタル、鉄鋼といった原材料や半加工品に加え、家電やデジタル製品といった完成品も含まれると紹介した。
さらに、日本では今、かつての中国人観光客による「爆買い」とは対照的に中国製家電製品への依存がますます高まっていると指摘。その背景には中国の家電メーカーがここ数年で技術力を向上させ、競争力を大きく高めていることがあるとした。
記事は、中国メーカーによる技術力向上の典型例としてハーモニカなどの楽器についても言及。かつては音色を決定するリードの製造技術に課題があり、最高品質のハーモニカや鍵盤ハーモニカ、アコーディオンは海外製が主流だったものの、中国企業が技術的課題を克服したことにより、今や中国製が世界シェアの多くを占め、その大部分が江蘇省無錫市で生産されていると紹介した。
また、自動車ボディの生産に用いられる高融点金属加工用冷室ダイカストマシンをはじめ、航空宇宙や科学機器からスマートフォン、タブレット端末など各種ハイテク分野において、技術を飛躍的に高めた中国ブランドが輸出の中心を担うようになったとした上で、「これは『中国による製造』から『中国による創造』への進化だ」と評した。(編集・翻訳/川尻)
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