中国2025年新エネ乗用車「浸透率」57％に―中国自動車業界団体見通し

中国の2025年の新エネ乗用車浸透率は前年比9ポイント上昇の57％に達するとの見通しが示された。写真は24年11月の広州モーターショー。

中国メディアの快科技によると、中国の自動車業界団体、中国自動車流通協会乗用車市場情報聯席分会の崔東樹（ツイ・ドンシュウ）秘書長は1日、2025年の中国国内自動車小売販売台数が前年比2％増の2340万台に達し、うち電気自動車（EV）などの新エネ乗用車小売販売台数は同21％増の1330万台に達し、その市場浸透率は同9ポイント上昇の57％に達するとの見通しを示した。

崔氏は「24年下半期に実施された空前の買い替え補助金政策の後押しにより、24年通年の自動車販売台数は前年比5．7％増の2294万台に達するとみられる」とし、「25年も24年と同じ補助金水準を維持できれば、補助金総額は2000億元（約4兆2000億円）を超える可能性がある」との見方を示した。

崔氏によると、新エネ乗用車の市場浸透率は19年が5％、20年が6％、21年が15％、22年が28％、23年が36％、24年が48％。

中国政府は24年4月、新エネ車への買い替えに1万元（約21万円）の補助金を支給する制度を始め、7月にはその額を2万元（約42万円）に引き上げた。（翻訳・編集/柳川）