岩屋外相の初訪中、「関係を着実に改善しようとする日本側の切実な願い」と中国メディア
Record China / 2025年1月3日 10時0分
岩屋外相は昨年12月末、就任後初めて中国を訪問し、王毅外相らと会談。中国メディアは「関係を着実に改善しようとする日本側の切実な願いを見て取ることができる」との見方を示した。写真は岩屋外相と王毅外相。
岩屋毅外相は昨年12月末、就任後初めて中国を訪問し、王毅政治局員兼外相らと会談した。中国メディアは「中日関係は現在、改善と発展の重要な時期を迎えている」と指摘。「今回の訪中は両国関係を着実に改善しようとする日本側の切実な願いを見て取ることができる」との見方を示した。
日中関係について、中国網は「石破茂政権発足後の対中政策は実務協力をより強化し、中日二国間の一連の対話メカニズムが徐々に再開されている」と前置き。「石破首相は田中角栄元首相の弟子を自称している。田中氏は就任後、時の大平正芳外相を中国に派遣し、中日関係正常化を促した」と紹介した。
続いて「中日関係の安定的な発展の真の基礎は終始、交流と協力を求める両国ひいては地域の現実的な需要にある」として、「興味深い出来事を振り返ろう」と言及。「中国側が日本を対象にビザ免除措置を試験的に導入すると、ラオスを旅行中の日本人観光客が12月1日に直ちに予定を変更し、中国ラオス鉄道に乗り中国を旅行した。中国ラオス鉄道により中国に入った初の日本人ビザ免除観光客になった」と例示した。
記事は「これは中国によるビザ免除『友達の輪』の持続的な拡大を背景として実現した」と説明。「日本にとってもまた、地域一体化発展の『快速ルート』に入ったことを意味する。日本メディアは最近、トヨタ自動車が中国で新たな電気自動車(EV)工場を建設することを検討中と伝えた」とも付け加えた。
さらに「中国社会科学院などの機関が昨年12月に共同発表した日本経済青書によると、日本の主要企業は撤退や規模縮小を検討するのではなく、中国での経営を維持し今後も利益を得ようとしている」と強調。「これらは『デカップリングおよびチェーン寸断』が中日関係の現実に合わず、中日の間でこれを促そうとするどのような狙いも実現しないことを証明している」とした。
そして「中日間の一つや二つの具体的な食い違いの解消は難しくないかもしれないが、礎の厚みと質は中日協力というビルをどれほど高く建設できるか、どれほど長く維持できるかを決める」と記述。「両国関係を見据え、認識する目は短期的や功利的であってはならず、長期的であるべきだ。正しい相互認識を確立し、両国関係の正しい方向をしっかり把握できれば、一部の具体的な問題は解決がより容易になる」と主張した。
最後に中国網は「中国の対日政策は一貫し、安定している。今後は日本側が現在の中国への実務的な政策を安定的に維持し、両国関係発展の重要な時期に相互信頼を持続的に蓄積できるかが重要だ」と論評。「中日の民間には『千里の道も一歩から』ということわざがある。両国関係の改善と発展にとって、現在はまさに好機だ」と訴えた。(編集/日向)
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