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若者が関心を持ち実践を始めた「最低の生活」とは―中国メディア

Record China / 2025年1月8日 5時0分

蘇さんは、最低限の生活を続けることで自分の心に潜んでいる隠れた感情を発見したとして、「自信がないことや不安が原因で不要な買い物をしていることに気づきました。その後は、ショッピングで気持ちを緩和するのではなく、より健康的で直接的な方法で感情面の問題に対処することを徐々に身につけました」と説明した。

ニニさんは、環境保護の意義は環境を保護するだけでなく、人と世界、人と物、人と自我の関係にも及ぶと指摘した。ニニさんは、「環境に優しい最低限生活の実践は、イノベーションを通じて代替案を見つけることに役立ちます。すでにある答えに従って生活する必要はなく、世界をよりリアルに冷静な気持ちで認識し、自分の好きな生活を選択することができることに気付きました」と説明した。

蘇さんは、多くの若者が「最低限の生活」を選択した原因の一つは、「過剰な消費を経験したことで、人々が反省した」ことだと分析する。そして経済面で苦しくなったことも、本当に必要なものだけを購入するという生活方式に転換するきっかけになっているという。

ニニさんも蘇さんも、企業やブランドと提携することがあるが、自分自身の確固たる基準を設けていると説明した。例えば蘇さんは、環境保護関連の情報発信が多いが、ある乳製品企業が、自社の「持続可能」への貢献をアピールする情報発信を打診してきたが、その企業が主張する「貢献」とは、包装の再利用に限定されていたために、蘇さんは「あまりにも不十分」と判断して断ることにした。

このような厳密に判断をしていく姿勢によって、ニニさんや蘇さんはフォロワーの信頼を勝ち得ている。さらに、企業側もニニさんや蘇さんのようなブロガーや、そのフォロワーの反応を考慮するようになった。消費者はブロガーを支持し、ブロガーは提携する企業を選ぶ際に自らの原則を崩さない。そのことで企業は、消費者から何を求められているかを検討し、みずからの行動を改善する。このような循環が成立した。

消費者の反応を考慮するなどで、「再利用」を前面に出して起業するケースが増えている。例えば、再利用が可能は容器を使う宅配業者や、客に「マイカップ」の利用を認めるカフェなどだ。

ニニさんは以前に雲南省大理市に住んでいた際に、自宅の近くにある「廃棄物ゼロの店」を、極めて高く評価していた。しかし現在住んでいる広西チワン族自治区では、そのような店は見当たらない。ニニさんは、将来には自分が「廃棄物ゼロの店」を開くかもしれないという。(翻訳・編集/如月隼人)

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