駅弁食べようと思ったら箸がなかった…乗務員「神対応」に絶賛の声―台湾
Record China / 2025年1月7日 0時0分
駅で購入した弁当を列車に乗車して食べようとしたら、箸がなかった。台湾では、乗客のそんな訴えを解決した台湾鉄道の「神対応」に称賛の声が集まった。写真は人気商品の「台鉄弁当」。
台湾北部の基隆市内の七堵駅から南部の屏東県にある潮州に向かう、日本風に言えば在来線特急列車の「自強号139」の中での出来事。ある乗客が購入した弁当を食べようと思ったら、箸がついていなかった。下車する駅までは2時間半もある。彼女は思い切って、列車を運行する台湾鉄道公司(台鉄)の顧客サービスの「0921765125」にショートメッセージを送信した。するとすぐに反応があり、「箸の問題」を解決してくれたという。台湾メディアの中時新聞網によると、女性が同件をネット投稿すると、「自分も問題を解決してもらった」などとして、台鉄の乗客サービスを称賛する声が相次いだ。
女性は「自強号139」の4号車に乗っていた。女性はショートメッセージで「本当に申し訳ありませんが、とても食べたいので、箸をいただけないでしょうか」と訴えた。しばらくすると返信があり、「列車が竹南に到着した時、4車あるいは5車のドアのところにいてください。駅員が箸をお渡しします」と伝えられた。女性は改めて、感謝を示すメッセージを送信した。
「箸の問題」を解決してもらった女性は、ネット投稿で状況を説明し、「台鉄の乗客対応は私にとって神」とも書き添えた。すると、ネットでは「私は、うるさい子どもが乗車していて処理してもらったことが2度あります」などと訴えた問題を迅速に処理してもらったとして、台鉄の対応を称賛するコメントが相次いだ。
台鉄の「0921765125」のショートメッセージを利用するサービスは聴覚障害や言語障害を持つ人のために運営されているが、その他の乗客も利用できる。「車内で騒ぐ人がいる」「車内が寒い」といった問題に対応する一方で、「駅構内のエレベーター内に閉じ込められた」という深刻な問題を解決したことなども報じられている。
なお、「弁当に箸がついていなかった」ことを紹介した女性が購入したのは台鉄弁当(台湾での表記では「台鐵便當」)。台湾で鉄道弁当が本格的に発達したのは1895年から1945年まで続いた日本統治時代で、弁当の品質や提供方法は日本の鉄道弁当を参考に改良された。さらに戦後には台湾独自の特徴がある弁当も増え、豚のスペアリブを使った「排骨便当」などの定番商品も登場した。その後は種類が増えて地域限定弁当も登場し、さらに健康志向のメニューや環境配慮型のエコ包装なども出現しているなどで、人気商品であり続けている。(翻訳・編集/如月隼人)
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