中国本土以外で初就航のC919、収益化の条件は?―香港メディア
Record China / 2025年1月8日 6時0分
6日、香港メディア・香港01は中国本土以外での商用運航が始まった中国国産大型旅客機「C919」が利益を出す条件について紹介する記事を掲載した。
2025年1月6日、香港メディア・香港01は中国本土以外での商用運航が始まった中国国産大型旅客機「C919」が利益を出す条件について紹介する記事を掲載した。
記事は、C919は元日から中国東方航空の上海—香港便として毎日運航するようになり、初フライトでは157人を乗せて上海虹橋国際空港を出発したと紹介。同航空が「ビジネス路線」として位置づける上海―香港路線にC919を導入することで、中国製の実力を国際市場に向けてアピールする基盤を築くことを目指していると伝えた。
同航空によると、C919は2023年5月28日に中国本土での商業運航を開始し、上海、北京、成都、西安、広州、重慶などで累計6600便以上を運航。総飛行時間は1万6000時間、乗客数は90万人を超えた。中国国際航空や中国南方航空もC919の運航を開始しており、3社によるC919の就航都市数は11都市となった。
記事は、中国民航大学航空経済発展研究所の李暁津(リー・シャオジン)所長がC919の香港就航について欧州航空安全機関(EASA)や米国連邦航空局(FAA)の認証審査を進展させる助けになるとの見解を示し、同済大学航空・力学学院の沈海軍(シェン・ハイジュン)教授も「中国航空産業の自立的な技術革新能力を示すだけでなく、世界市場での普及のための基礎固めになる」と述べたことを紹介した。
また、東方航空では現在のC919稼働時間が7.4時間となっており、利益を上げるためには8時間以上を達成する必要があると指摘するとともに、50機の量産規模を達成し、すべての性能指標の検証をクリアすることも利益を出す上で必要な基本条件だと伝えた。その上で、技術が成熟し、運航規模が拡大すれば利益の見通しは期待できるという航空業界関係者の見方を紹介した。(編集・翻訳/川尻)
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