中国のデータインフラは年間約4000億元の直接投資を呼び込む見通し

中国のデータインフラは年間約4000億元の直接投資を呼び込み、投資規模は今後5年間で約2兆元に達する見通しとのことです。資料写真。

中国国家データ局は6日の記者会見で、「国家データインフラはデータの流通利用およびネットワーク、演算能力、セキュリティーなどの施設の建設とアップグレードを推進する」と発表しました。業界の初歩的な試算によると、データインフラは年間約4000億元（約8兆6200億円）の直接投資を呼び込み、投資規模は今後5年間で約2兆元（約43兆円）に達するだろうとのことです。

国家発展改革委員会（NDRC）、国家データ局（NDB）、工業情報化部（MIIT）はこのほど共同で、国家データインフラ構築ガイドライン（以下、ガイドライン）を発表しました。同ガイドラインは、国家データインフラの主要構造を2029年までに基本的に完成させることを打ち出しています。

国家データインフラを構築し運営することは中国が全国一体化データ市場を構築する上で急務となっています。国家データ局デジタル科学技術・インフラ建設司の杜巍司長は「2023年の中国のデジタル経済コア産業の付加価値が国内総生産(GDP)に占める割合は約10％で、データ総生産量は前年同期比22．44％増の32．85ゼタバイト（ZB）に達したが、保存されているデータは2．9％にとどまり、企業が1年以上使用していないデータが約4割を占めており、データの流通利用効率をさらに向上させる必要がある」と指摘しました。

ガイドラインによれば、中国は2029年までに、水平的に連携し、垂直的に統合され、効果的に協調する国家データインフラの基本構造を初歩的に構築します。また、協調的に連動し、効率的に利用され、標準化され信頼性の高いデータ流通利用体系を構築するとのことです。（提供/CRI）