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長江水上輸送の貨物輸送量が新記録更新、注目される三つの変化―中国

Record China / 2025年1月9日 11時30分

長江水上輸送の貨物輸送量が新記録更新、注目される三つの変化―中国

長江幹線港湾の貨物輸送量が初めて40億トンの大台を突破した。

中国交通運輸部長江航務管理局の統計によると、2024年の長江幹線港湾の貨物輸送量は前年比3.9%増の40億2000万トンに達したとみられ、初めて40億トンの大台を突破した。これにより、長江幹線の貨物輸送規模は05年以降20年連続で世界の内陸河川における首位を維持したことになる。

40億トンとはどのようなレベルなのだろうか。新中国成立初期、長江幹線の年間貨物輸送量はわずか約400万トンだった。1980年代に1億トンを突破し、07年に10億トンを超え、19年に30億トンに達した。それからわずか5年で、さらに10億トンの増加を達成したことになる。連続的な記録更新の背景には長江の水上輸送における三つの注目すべき変化がある。

貿易構成:対外貿易の伸び率が国内取引を上回る

港湾は経済の「バロメーター」だ。重慶市両江新区果園港では、毎日数千台の新エネルギー車が世界各地へ輸出されている。蘇州港では長江流域最大の自動車ターミナルの運用が始まり、国産車の輸出に新たな玄関口が加わった。

24年第1-3四半期(1-9月)における長江経済ベルトの貨物輸出入総額は前年比3.8%増の14兆6100億元に達した。安定的な外需拡大が持続的な経済成長を支え、同期間の長江経済ベルトの域内総生産(GRP)は前年比5.2%増の44兆2600億元に達した。

貨物構成:「新三種の神器」の割合が上昇

24年には、長江沿いの各省で少なからぬ「新三種の神器」(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)企業の生産が加速し、輸出が好調に伸びた。

長江上流域では、四川省の宜賓港が武漢行きの水上快速便や対外貿易コンテナ便を新設して、さらに多くの「メード・イン・宜賓」を国際市場へ送り出した。宜賓市の24年の貨物輸出入総額は350億元に達し、このうち「新三種の神器」の輸出入総額は75億元を超えた。

長江下流域では、安徽省の蕪湖港で24年の新エネルギー車輸出量が前年比31.5%増の約2万1000TEUに達した。江蘇省の南京港では、太陽電池など「新三種の神器」の輸出量が前年より30%以上多い約8万5000万TEUに達した。

石炭などの大口商品の割合は低下し、製造業製品、とりわけ「新三種の神器」の割合が上昇した。

地域構成:中部の省の成長速度が最速

武漢市の陽邏国際港では、24年の出入国船舶数が初めて100隻を超え、24年1-11月の貨物輸送量は前年同期比で22.1%増加した。一方、江西省の九江港では、鉄道と水運の連携による物流網が全国27の地級市にまで拡大し、24年1-11月の貨物輸送量は2億トンに達した。中部の省における24年1-11月の港湾貨物輸送量は前年比で9.2%増加し、東部の省の成長速度を大きく上回った。

貨物輸送量が世界の内陸河川で首位を維持していることは、地域経済の好転基調を反映している。安徽省は他に先駆けて新エネルギー車発展の新たな道を確保し、湖北省は光電子情報産業クラスターの育成を強化し、湖南省はハイエンド製造業で優位性を築いた。中部の省は、新時代における中部地域振興の推進という重要な発展の機会をしっかりと捉え、科学技術革新による産業革新の先導を加速させている。

より高い出発点に立ち、現代化された「黄金の航路」を活用することで、中部地域は全国の発展の大局を支える「背骨」としての役割がますます顕著になっている。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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