チベット自治区シガツェ市のM6．8地震で死者126人確認、各方面が救援活動を展開―中国

チベット自治区シガツェ市ティンリ県で7日午前9時5分、マグニチュード6．8の地震が発生。同日午後7時の時点で、死者126人、負傷者188人が確認された。

チベット自治区シガツェ市ティンリ県で7日午前9時5分、マグニチュード（M）6．8の地震が発生。同日午後7時の時点で、死者126人、負傷者188人が確認された。チベット自治区緊急時対応指揮部は地震緊急時対応措置のレベルを最高の1級に引き上げた。

現時点で、救助活動はどれほど進んでいるのだろうか？7日午後10時ごろ、中国国家防災減災救災委員会弁公室や応急管理部、国家粮食・備蓄局は第一陣の中央救援物資としてテントや衣類、毛布など約5800点を緊急調達し、ティンリ県の被災地に既に届けた。残りの約1万6000点の中央救援物資は8日に続々と被災地に届けられることになっている。

7日午後7時の時点で、チベット自治区は各級の緊急時救援および民間の緊急時救援の人員合わせて1万2000人余りを動員し、全力で行方不明者などの捜索を展開している。これまでに、身動きが取れなくなっていた被災者407人を救出したほか、設置された避難所14カ所に被災者3万400人を避難させた。現時点で、地震によって損壊した道路は全て復旧している。

ティンリ県の長所郷は今回の地震で被害が深刻だった地域だ。チベット消防救援総隊は直ちに被災地に駆けつけ、スクリーニングを実施し、身動きが取れなくなっていた一部の被災者を救出した。負傷者はすぐにティンリ県中心病院に移送され、治療を受けている。チベット自治区とシガツェ市の医療チーム14チームの専門家30人と隊員100人も被災地入りし、協力して医療活動を展開している。これまでに、同病院が治療した負傷者は188人。さらに、設置したテント30張りの中にベッドを4床ずつ設置し、全力で負傷者の治療を進めている。

中国人民銀行は国が資金を移動させるための「グリーンチャンネル」を開設し、被災地への資金移動が中断しないことを確保し、災害救助資金が速やかに支給されるよう全力で取り組んでいる。7日午後6時の時点で、公庫のシガツェ市中心支庫からティンリ県やラツェ県に対し、災害救助補助資金として4億元（約84億円）が支給された。

災害救助活動が円滑に展開されるように、シガツェ市の道路・G318やG219の一部の区間で一時的な交通規制が実施されている。災害救助活動に参加する緊急時救援車両や救援物資輸送車両、指揮車両以外の自動車両は規制エリアへの進入が禁止されている。（提供/人民網日本語版・編集/KN）