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中国将棋界に激震、不正スキャンダルで全国チャンピオン多数含む41人に処分―中国メディア

Record China / 2025年1月13日 23時30分

中国将棋界に激震、不正スキャンダルで全国チャンピオン多数含む41人に処分―中国メディア

12日、魯中晨報は中国将棋における不正スキャンダルで多くの全国チャンピオンを含む計41人が処分を受け、このうち3人は永久追放となったことを報じた。写真は中国将棋。

2025年1月12日、魯中晨報は象棋(中国将棋)における不正スキャンダルで多くの全国チャンピオンを含む計41人が処分を受け、このうち3人は永久追放となったことを報じた。

中国国家体育総局棋牌運動管理センターは12日、象棋の不正スキャンダルに関する調査結果を公表し、41人に対する処分を発表した。このうち、趙鑫鑫(ジャオ・シンシン)、汪洋(ワン・ヤン)、鄭惟桐(ジョン・ウェイトン)の全国チャンピオン3人が終身出場禁止処分を受けて永久追放となった。特に趙は17歳だった2005年に「象棋特級大師の称号を金銭で買った」として告発され、称号剥奪やランクポイントの抹消、1年間の出場停止処分を受けた「前科」を持つという。


記事は、「録音門」と呼ばれる一連のスキャンダルの発端は23年4月ごろにネット上で拡散した音声録音にあると説明。録音には中国象棋特級大師の王躍飛(ワン・ユエフェイ)と郝続超(ハオ・ジーチャオ)が「王躍飛と王天一(ワン・ティエンイー)が試合操作に関与していたことや、試合中に特殊な手段を使った可能性」について語る様子が収められており、象棋界や愛好者の間で大きな波紋を呼んだとした。また、同年10月には、象棋の著名人である柳大華(リウ・ダーホア)と党斐(ダン・フェイ)がSNSで実名告発し、一連の不正行為に対する徹底的な調査を要求する騒動も起きたと伝えた。

その上で、今回の処分対象者41人を精査したところ、少数の例外を除き、この10年余りの全国チャンピオンがほぼ全員「黒」だったことが分かったと紹介。同センターの蓋紅艶(ガイ・ホンイエン)副主任が調査結果を発表する中で、不正行為の発生した試合が全国象棋個人選手権、全国象棋男子甲級リーグなどトップクラスの大会に及び、選手は主にランク昇格、賞金の分配、ランクポイントの向上を目的として試合操作を行っていたほか、仲介者を通じてチームメートや対戦相手を買収し、全国団体戦に参加することで昇格資格を得るなど、公平性を損ねる行為も確認されたと明かしたことを伝えた。さらに、一部の選手がコーチを兼任し、仲介者として取引に積極的に関与していたほか、コーチ自身がチーム成績向上のためにチーム全体で資金を集めて試合操作を行った事例もあったと説明したことも伝えた。

記事は、蓋氏が不正行為について12〜23年の10年以上の長きにわたり行われていたこと、個別の選手による行為が次第に利益を共有する小集団に発展し、中には仲介者が関与する事態にまで及んでいたこと、隠ぺい性が高く、大量の現金を試合会場に持ち込み取引を行ったり、親族名義の口座を通じて取引を行ったりして、不正行為の痕跡を隠そうとする試みが行われていたことを指摘したと合わせて紹介した。(編集・翻訳/川尻)

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