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自動車テストのホットな産業を構築する雪深い寒冷地―中国

Record China / 2025年1月16日 12時30分

自動車テストのホットな産業を構築する雪深い寒冷地―中国

黒竜江省黒河市は近年、自動車の寒冷地テスト拠点になっている。

冬になると、この都市の道路では謎の塗装が施された「ゼブラカー」をよく見かける。こうしたユニークな外観の乗り物は、冬の街に独特の景観を作り出している。寒くなればなるほどこの謎の乗り物が増える。

ここは黒竜江省黒河市で、中国の北東端に位置し、川を挟んだ対岸はロシア。冬の気温は常にマイナス30から40℃まで下がる。この中ロの国境にある小さな都市は近年、寒冷な気候を利用し、インフラやサービスの取り組みを持続的に改善することで、徐々に世界的に有名な自動車の寒冷地テスト拠点に発展している。「冷たい資源」を「ホットな産業」に変え、地方の経済・社会発展を推進する重要なエンジンになっている。

屋外の気温がマイナス20℃以下の黒河市の黒竜江紅河谷自動車測定テスト股份有限公司の試験場で、上汽通用五菱汽車のテストチームを率いる王陸陽(ワン・ルーヤン)氏が車を運転し、専用テスト道路でブレーキやカーブなどの操作を行っていた。収集されたデータは今後の車両パラメータを調整する重要な参考資料になる。

黒河の寒冷地自動車テスト産業は1980年代後半に始まった。中国の一部の自動車メーカーは当時、中国の一部地域の特殊な寒冷気候は自動車や部品の性能に独特な課題をもたらすことを認識していた。

塞尼特(北京)自動車技術サービスのテストアナリストのクリストフ・プロディエル氏は、「黒河はその寒冷気候により理想的な自動車試験場になった。特に気温がマイナス30℃以下に下がると、自動車のエンジン、電子機器、オイルなどの極寒環境における性能をより正確に調べられる」と述べた。

第一汽車の解放トラックは89年、いち早く黒河で寒冷地自動車テストを開始した。中国の自動車産業の急速な発展に伴い、特に過去20年近くにわたる自動車産業のグローバル化の加速により、黒河の地理的・気候的条件が寒冷環境における自動車性能テストの理想的な場所であることを認識する中国内外の自動車メーカーがますます増えていった。

黒竜江紅河谷自動車測定テストの趙鑫宏(ジャオ・シンホン)社長は、「当社は現在、ロードノイズ路や点検修理作業場などの関連施設を含む十数カ所の寒冷地自動車テスト拠点を有している。数十件の寒冷地自動車テストを実施できる。中国内外の100以上の完成車・部品メーカーや科学研究機関と協力関係を築いてている」と説明した。

30年以上の努力を経て、黒河の自動車テストの種類・範囲が持続的に拡大し、テスト機関、車両、人員が持続的に増加した。毎年11月から翌年3月まで、黒河市の各大型試験場には中国国内および米国、ドイツ、フランス、日本、韓国などの国・地域の有名自動車メーカーが集結する。各地のテスト担当者は「渡り鳥」のようにいつものように黒河に戻り、年に一度の寒冷地自動車テストを行う。

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