前漢文帝覇陵考古学的発掘の最新成果、初の集中展示―中国
Record China / 2025年1月17日 20時30分
前漢文帝覇陵考古学的発掘の最新成果が初めて集中展示されました。
漢景帝陽陵博物院、陝西省考古研究院が共同で企画した「白鹿原から咸陽原まで―考古学的視野における『文景の治』印」展が16日、陝西省西安市の漢景帝陽陵博物院で開幕しました。主として漢文帝覇陵の考古学的研究の最新の成果を説明する展示は今回が初めてで、考古学的視点から、前漢帝陵の発展・変化の軌跡と文化的な意味合いを解析しています。
選ばれた展示品は主に、陝西省考古研究院が行った覇陵の発掘で出土した文物のうち代表的、典型的な文物計88点(組)で、漢陽陵から選ばれた逸品文物40点と研究用標本35点が合わせて展示されています。制度文明を反映する印章、社会の風潮や習慣を示す楽器、芸術的な風格を漂わせる埴輪、技術水準を表す金銀器などが含まれています。
展示は三つの部分から構成されています。「帝陵をたどる」では考古学調査・発掘の成果から着手し、前漢文帝覇陵と前漢景帝陽陵の陵園の形状と構造を例に、前漢の帝陵の発展・変遷を分析し、帝陵の陵園の構造と配置に込められた政治的・文化的特長を説明しています。「文景の源を探る」では「守成(創業者のあとを受け継ぎ、その事業を固め守る)と変革」「固本(根本を固める)と強軍」「仁政と徳治」の三つの視点から、文帝と景帝の時代に打ち出された「国を富ませ基礎を固める」ための具体的な措置が整理して展示されており、「文景の治」の歴史的原因を探求しています。「国政運営について」では覇陵の発掘で出土した陶器、金器・銀器、楽器などから選ばれた典型的な器物が展示され、それらの背後にある歴史的出来事を読み解いています。
漢文帝覇陵考古学的発掘の成果は「2021年度全国十大考古学的新発見」、覇陵動物殉葬坑考古学的発掘の成果は「2023年度世界十大考古学的発見」に選ばれています。(提供/CRI)
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