トランプ大統領が国際枠組みから相次ぎ脱退、中国にチャンス到来?―中国メディア
Record China / 2025年1月25日 19時0分
22日、観察者網は、トランプ米大統領が就任直後から続々と国際組織からの脱退を表明していることについて、中国にとって大きなチャンスになると報じた。写真はWHO。
2025年1月22日、中国メディアの観察者網は、トランプ米大統領が就任直後から続々と国際組織からの脱退を表明していることについて、中国にとって大きなチャンスになると報じた。
記事は、20日に2期目の大統領に就任したトランプ氏が就任早々、世界保健機関(WHO)と「パリ協定」からの脱退を発表し、世界的な関心を集めたと紹介。トランプ大統領がWHO脱退の理由として、新型コロナウイルスへの対応失敗と、「政治的影響を受けていないことを証明できていない」ことを挙げ、「パリ協定」をめぐっては中国が十分な対策を講じていないことを暗に指摘したと伝えた。
また、国際的な団体や枠組みからの脱退ラッシュは第1次トランプ政権でも行われ、2017年には「パリ協定」から、20年にはWHOからそれぞれ脱退することを決定したと指摘。バイデン政権誕生によってこの決定は撤回されたものの、トランプ大統領が新政権発足直後に再び脱退を表明したと紹介している。
その上で、トランプ大統領による「脱退」ラッシュについて、米国が気候変動と公衆衛生分野をはじめとする世界的なガバナンスからの後退を示すとの分析があることを指摘。一方、中国は気候ガバナンスにおいて着実に進展を遂げ、2060年までにカーボンニュートラルを実現する誓約をしており、専門家が中国が今後気候問題においてより大きなリーダーシップを発揮する機会を得たと論じていることを紹介した。また、公衆衛生分野においても中国は引き続きWHOを支持し、WHOが世界の公衆衛生ガバナンスにおいて中心的な役割を果たすことを強調していると伝えた。
記事は、グローバルな気候変動や公衆衛生分野のリーダーシップが自然と中国に移行する可能性がある一方で、その過程では新たな試練も伴うとの見方が出ていると紹介。華東師範大学の政治学教授であるマオニー氏が「中国は気候変動と公衆衛生の分野においてより強い責任感を持っているものの、WHOが効果的に感染症など世界的な危機を改善していくためのガバナンスには依然として困難が伴っており、さらなる国際的な協力が必要だと指摘したことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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