日本の刑務所の現状に韓国メディアが注目=韓国ネット「ひと事ではない」「韓国の未来」
Record China / 2025年1月28日 20時0分
26日、韓国・文化日報は「日本では刑務所に収監されている受刑者の高齢者率が、ここ10年間で約10倍に増加した」と伝えた。資料写真。
2025年1月26日、韓国・文化日報は「日本では刑務所に収監されている受刑者の高齢者率が、ここ10年間で約10倍に増加した」と伝えた。孤独や貧困問題を解消する手段として収監を望む高齢者が増えたためで、日本の高齢者の孤独問題はそれほど深刻だと指摘している。
記事は栃木県にある女子刑務所を取材した米CNNの報道を引用し、食料品を盗んで服役中の81歳の受刑者を紹介している。60代のころにも同様の窃盗罪で収監されたことがあるという受刑者は、「刑務所にはいい人たちがいる」「自分の人生で今が一番安定している」「経済的に安定し楽な暮らしをしていたら、窃盗などしなかったと思う」と話している。
刑務所内では規則的な生活で食事が提供され、無料で医療などを受けることができ、社会では十分に得られなかった「同僚愛」に触れることもできることから、この受刑者のような高齢者が増えていると記事は分析している。刑務官の男性によると、「寒さや空腹に耐えかねてここに来る人たちがいる。1カ月に2万~3万円払うからここでずっと暮らしたいと言う人もいる」という。
高齢の受刑者の増加により、刑務官は介護士の役割も担わなければならなくなり、人手が足りない時は看護師や介護士の資格を持つ受刑者に手伝いを求めることもあるという。刑務官は「これからは受刑者のおむつを換え、入浴をサポートし、食事も介助しなければならない。刑務所というより老人ホームのようだ」とも話している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「これは韓国の未来だ」「数年以内に韓国もこうなるだろう」「ひと事ではない。韓国も貧困で孤立している高齢者たちへの備えが必要だ。この国が一番貧しかった時代から苦労してきた世代だよ」「韓国は既に刑務所が飽和状態だから、執行猶予になるケースが多い。老後の対策のない長寿はもはやうれしいものではない」「人権人権とうるさい人たちのせいで刑務所がおかしくなっている。絶対に入りたくない場所にするべきだ」「刑務所はホテルではない。刑務所らしくしておかないと」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)
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