「えっ?寝てる?」自動運転に任せて高速道路走行中に居眠り―中国
Record China / 2025年1月30日 23時0分
27日、中国メディアの封面新聞は、運転支援機能を使って高速道路を走行していた運転手が居眠りをしていたと見られる動画がネット上で拡散して物議を醸したことを報じた。
2025年1月27日、中国メディアの封面新聞は、運転支援機能を使って高速道路を走行していた運転手が居眠りをしていたと見られる動画がネット上で拡散して物議を醸したことを報じた。
記事によると、江蘇省のネットユーザーが26日に「春節の帰省途中で小米(シャオミ)車の運転手が居眠りしていた」として動画を投稿した。動画には高速道路を走るシャオミの新エネルギー車が映っており、運転席に乗っている人物がうつむき加減で居眠りしている様子が確認できる。
記事は、中国ではここ数年で新エネ車の先進運転支援システム(ADAS)が普及し、多くのドライバーが走行中に利用するようになった一方、一部のドライバーはこれを完全な自動運転と誤解し過度に依存する傾向があり、安全上のリスクが生じていると指摘。過去にはAITO(問界)の新エネ車の運転手が高速走行中にADASを作動させたまま居眠りしていた事例もあり、メーカー側も「ADASは自動運転ではなく、運転手は居眠りしてはいけない」と注意を呼び掛けていると伝えた。
また、専門家の意見として北京交通大学法学院の孫向斉(スン・シアンチー)副教授が「ADASを備えた新エネ車であっても、この機能を随意に使用していいわけではない。中国の自動運転車両管理は『安全第一、段階的推進』の原則に従っており、自動運転技術が未成熟な現段階では機能使用に制限がかかる」と指摘したことを紹介した。
さらに、北京中銀法律事務所のシニアパートナーである索維華(スオ・ウェイホア)氏も「ADAS技術が未成熟な現状では、機能を作動させても運転者は常に運転席で即座に運転操作を引き継げる状態を保つ必要がある。運転席を離れたり居眠りしたりすることは許されない」と強調するとともに、走行中も運転者は車両の状態や周囲環境に対する監視義務を負っており、居眠りや義務不履行によって乗客に危害や損害が生じた場合、法的責任を問われる可能性があるとの見解を示したことを伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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