旧正月のお薦めアニメ映画＝「はたらく細胞」、「【推しの子】」は原作以上の完成度―香港メディア

25日、香港メディアの香港01は、旧正月にお薦めのアニメ映画について紹介した記事を掲載した。写真は「はたらく細胞」。

2025年1月25日、香港メディアの香港01は、旧正月にお薦めのアニメ映画について紹介した記事を掲載した。

記事はまず、「25年の旧正月映画として、日本で大ヒットを記録した『はたらく細胞』の実写映画が、香港でも旧正月初日から上映される。原作漫画を超える完成度と評価される実写版『【推しの子】 -The Final Act-』も香港で上映中だ。ほかにも25年にアニメファン必見の劇場版アニメや実写化映画が続々と登場する」と伝えた。

その上で、「漫画『はたらく細胞』は、人間の体内での細胞の働きを擬人化した人気作品である。実写映画では、永野芽郁が酸素を運ぶ『赤血球』役、佐藤健がウイルスと闘う『白血球』役を演じ、さらに多数の子役が『血小板』を熱演。日本では公開後、4週連続で興行収入ランキング1位を獲得し、累計興行収入は52億円を突破した」と説明した。

また、「物語の舞台は、芦田愛菜が演じる高校生・漆崎日胡（うるしざきにこ）の体内。細胞たちは彼女の体内で懸命に働いている。ある日、未知のウイルスが漆崎の体内に侵入し、細胞たちは史上最大の闘いに挑む。映画では細胞たちがリアルに実写化され、鮮やかで活気に満ちた映像が展開される。佐藤健は『仮面ライダー電王』や『るろうに剣心』シリーズでもアクションに定評があり、本作でも戦闘シーンをすべて自ら演じているという」と紹介し、「『はたらく細胞』は、香港の主要映画館にて旧正月期間に特別上映が行われる予定であり、新年の必見映画となること間違しだ」と述べた。

続いて、「昨年末、漫画『【推しの子】』は突然の完結を迎えたが、原作者の展開が一部のファンから批判を受け、人気が急落した。しかし、同時期に配信された実写ドラマ版や、昨年12月に公開された実写映画版『【推しの子】 -The Final Act-』は予想外の好評を得ている。映画では、物語を整理し分かりやすくするために、無駄な要素がはぶかれつつも、核心部分をしっかりと描写していた」と言及した。

そして、「主演の星野アイ（ほしのアイ）役は、日本の女性アイドルグループ・乃木坂46の元メンバー・齋藤飛鳥が務め、彼女のミステリアスで美しい演技が評価されている。また、新生B小町のメンバー役に元アイドルの齋藤なぎさや、子役出身の有馬かな（ありまかな）役に同じく子役出身の原菜乃華がキャスティングされ、それぞれ役への没入感が高い。特に、映画前半で描かれるアイと子どもたちのやり取りや、前世に関わる過去のシーンは観客の心を強く打つ感動的な演出となっている。また、日本男性アイドルグループ・嵐の二宮和也が神木輝（かみきひかる）役で特別出演しており、登場シーンは短いものの、その圧倒的な存在感が話題を呼んでいる。漫画のラストに不満を持ったファンも多いが、映画版ではその結末が昇華され、より満足度の高い作品に仕上がっている。漫画版に落胆した人も、『【推しの子】』や日本のアイドル文化が好きな人には、ぜひ見てほしい作品である」と勧めた。

このほか、「『はたらく細胞』や『【推しの子】 -The Final Act-』に加え、2月から4月にかけても注目のアニメ映画が続々と公開される。特に話題となっているのは、公開3日間で興行収入6億円を記録した『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』。さらに、『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』や、実写映画『8番出口』なども公開予定である」と紹介した。（翻訳・編集/岩田）