炭酸飲料十数本飲んだ男性が意識不明に、専門家が「ある危険性」を指摘―中国
Record China / 2025年2月5日 0時0分
2日、香港メディア・香港01は、広東省で男性が炭酸飲料を大量摂取して中毒症状を起こし入院したと報じた。
2025年2月2日、香港メディア・香港01は、中国・広東省で男性が炭酸飲料を大量摂取して中毒症状を起こし入院したと報じた。
記事によると、広東省で先月9日、単身生活を送る24歳の男性陳(チェン)さんが3日間外出していないことに気付いた同僚が消防に通報し、消防隊員が医療スタッフとともにドアを破って突入したところ、意識不明の状態で倒れている陳さんが見つかった。室内にはテイクアウト容器が散乱し、十数本の炭酸飲料ペットボトルが残されていたという。
陳さんは同省広州市の中山大学孫逸仙記念医院に緊急搬送され、検査の結果「極めて重度の糖尿病性ケトアシドーシス」と「極度の低カリウム血症」との診断を受けた。救命救急集中治療室での17日間におよぶ集中治療を経て、陳さんは奇跡的に回復したという。
記事によると、陳さんは1型糖尿病患者で、血糖値の上昇を抑えるインスリンを分泌するランゲルハンス島β細胞の機能障害によりインスリンが不足していた。インスリンが分泌されない状態で甘い飲料を過剰摂取したり食事管理を怠ったりすると血糖値が上がり続けるとともに、細胞がブドウ糖をエネルギー源として取り込めなくなるという。そこで代替エネルギー源として脂肪を分解するようになるが、この過程で生成されるケトン体が血液中に蓄積することで血液が酸性に傾き、ケトアシドーシスを引き起こすという。
同病院は、近ごろ糖尿病性ケトアシドーシスに感染症を併発し、緊急治療を受けた患者が急増していると紹介。専門家は「1型糖尿病患者は清涼飲料を過剰摂取すると、血糖を調整するための十分なインスリンが分泌されないため、ケトアシドーシスを起こして生命にかかわる危険な状態に陥りやすい」と警鐘を鳴らした。(編集・翻訳/川尻)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「糖質制限ダイエット」は無意味? インスリンと血糖値の関係【薬学部教授が解説】
オールアバウト / 2025年1月30日 20時45分
-
1型糖尿病が治る? 自分の幹細胞から作った膵臓の細胞を移植→75日後インスリンなしの生活に 中国チームが発表
ITmedia NEWS / 2025年1月29日 8時5分
-
COPDがある糖尿病患者はどう治療すべきか【既往症・持病持ちの治療】#4
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月16日 9時26分
-
ヘディア社とグルーコ社が提携し、それぞれの患者向けにパーソナライズされたボーラス・インスリン投与で糖尿病管理を高度化
共同通信PRワイヤー / 2025年1月10日 9時44分
-
【正月太り】原因は“調味料”だった!? 無理なく痩せるコツ 専門医が解説
オトナンサー / 2025年1月10日 6時10分
ランキング
-
1ロシア軍によるウクライナ兵捕虜の処刑が急増=国連監視団
ロイター / 2025年2月4日 13時29分
-
2カナダ人も怒り心頭「裏切られた」 トランプ関税延期に安堵も「言いがかり」だと不満
産経ニュース / 2025年2月4日 17時10分
-
3人道支援本部閉鎖、米民主党がマスク氏を非難
AFPBB News / 2025年2月4日 11時51分
-
4ついに…対中国トランプ関税発動 日本企業に影響は? 中国から日本、インドに“移転”検討も
日テレNEWS NNN / 2025年2月4日 19時57分
-
5韓国大統領、「非常戒厳」宣布時に報道機関封鎖を指示 〝実行役〟司令官と弾劾審判で対峙
産経ニュース / 2025年2月4日 18時41分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください