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スマートEV新型は電動SUVに、航続440km

レスポンス / 2022年10月3日 12時15分

スマート・オートモービルは9月28日、新世代のスマートEV『スマート#1』(Smart #1)の予約受注を、10月から欧州主要国で開始すると発表した。2023年前半(1~6月)、欧州市場での納車を開始する予定だ。


◆メルセデスベンツと吉利汽車の新合弁の最初の製品


スマートは、ブランド、製品、ビジネスモデルの刷新により、新しいモデル開発体制を導入する。スマートは、プレミアムなEVブランドとして、ラインナップを拡大していく。


次世代スマートファミリーの最初の市販モデルになるのが、スマート#1だ。スマート#1は、メルセデスベンツと吉利汽車が設立した新しい合弁事業の最初の製品になる。将来の都市モビリティのためのベストソリューションを追求し、独自のブランド体験を共同で創出するというブランドのビジョンを反映した小型電動SUVになるという。


スマートは、次世代のEVのネーミング手法として、「#」記号とそれに続く数字の組み合わせを採用した。ソーシャルメディアでホットなトピックを示すために使用される「#」記号は、デジタル時代の流行を反映したものだという。スマート#1は、中国とヨーロッパの顧客を魅了し、都市のモビリティの新しいトレンドを設定する、と自負する。


◆空力性能を高めるアクティブグリルシャッター


スマート#1では、エアロダイナミクス性能が重視されている。SUVでありながら、抗力係数0.29を達成した。これは、同じセグメントの競合SUVと比較した場合、トップレベルにあるという。


抗力係数は、車両のエネルギー消費、航続、風切り音、高速での走行安定性に影響を与えるため、スマート#1の開発では重視された。メルセデスベンツのグローバルデザインチームによるデザイン哲学「Sensual Producty」のおかげで、スマート#1は、流線型のフォルムにエアロダイナミクスをバランスさせているという。


隠されたドアハンドルや効果的な空力パッケージが、標準装備されている。「AGS(アクティブグリルシャッター)」が、空力性能の向上に寄与する。耐風性と騒音も最適化されており、エネルギー効率や快適性、航続の向上に貢献しているという。一方、車両のドアハンドルには砕氷機能が装備されており、薄い氷の層で覆われている場合でも機能する。


◆最大出力272psのモーターで後輪を駆動


スマート#1は、従来型のシティコミューターEVよりも、ボディサイズの大きい電動SUVだ。ボディサイズは、全長4270mm、全幅1822mm、全幅1636mm、ホイールベース2750mmとなる。


EVパワートレインのモーターは、最大出力272ps、最大トルク35kgmを引き出し、後輪を駆動する。最高速180km/hの性能を可能にする。バッテリーの蓄電容量は66kWh。1回の充電での航続は、欧州仕様の場合、「プロ+」グレードが最大で420km、「プレミアム」グレードが最大で440km(WLTPサイクル)に到達する。


高度なバッテリー温度制御システムは、低温下でもバッテリーの最適な動作状態を維持する。さらに、専用アプリの「スマートAPP」や、車内のコントロールパネルによって運転スケジュールを事前に設定し、バッテリーを自動的に予熱し、充電と出力の効率を最適化することができる。急速充電を利用すれば、バッテリー容量の8割を充電する時間はおよそ30分、としている。


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