昭和を感じるイラスト仕立ての初代&2代目『クラウン』に心温まる【懐かしのカーカタログ】
レスポンス / 2022年10月3日 21時30分
ことクルマに限らず、昭和30年代頃までのカタログや広告では、イラスト仕立てのものが多く見られた。精緻なうえ、イラストならではの趣は、今見ても夢が膨らみ、眺めているだけで心温まる。そこで16世代目『クラウン』登場のタイミングに合わせ、今回は1、2世代目をイラストのカタログで振り返ってみたい。
トヨペット・クラウン(初代・RS系)
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1803753.jpg)
初代トヨペット『クラウン』の登場は1955年のこと。純国産技術だけで完成、乗用車専用のシャシー(それまではトラックのそれがベースだった)を採用。“トヨグライド”と呼ばれた日本初のトルコンを使ったAT車(1.9リットル車)、オーバードライブ付き3速MT、ダブルウイッシュボーン式フロントサスペンションなどを投入。おなじみの観音開きドアも特徴。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1803755.jpg)
写真のカタログは1.5リットルエンジン搭載のRS21型と1.9リットルのRS31型のもの。写真はマイナーチェンジのタイムン愚で発行されたいわゆるペラ(1枚もの)のカタログ。表は外観1点のほか、シート、インパネや、RS21型ではトランスミッションが載せられており、これは写真のようだ。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1803756.jpg)
裏面はスペックが記載されているが、ボディサイズをでは全高が1530mmとなっており、同時のセダンはタクシーなどにも使われていたこともあり、ゆったりと背が高かったことがわかる。
トヨペット・クラウン(2代目・RS40系)
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1803757.jpg)
2代目の『クラウン』は1962年の登場。全長が4610mm(ステーションワゴンの“カスタム”は4690mmあった)と初代より200mmも伸ばされたのに対し、全高は1460mmと初代より70mmも低められ、伸びやかなものに。ホイールベースも初代+160mmの2690mmに。(筆者もそうだが)都内の駅、繁華街ではこの型のタクシーが走っていた後継をご記憶の方も多いだろう。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1803759.jpg)
カタログでは外観のほか、室内、インパネとドアトリムなどが丁寧なイラストで紹介されている。雰囲気重視と思えるが、後席の説明に“レッグルームが120ミリも広がり”とあったり、“ウインドゥの面積はフロントが25%、リヤが8%も広くなり”などと数値を織り交ぜた説明があったりする。
![](https://response.jp/imgs/zoom1/1803760.jpg)
説明といえば新設計だったボックス断面のX型フレーム・シャシーや、1897ccの90ps(スタンダードでも80ps)エンジンもイラストで描かれている。最高速度は140km/hとも記されている。国産唯一のダイヤフラム型クラッチ、二本ではじめてのオルタネーター、放熱効果が30%も高いコールゲート・フィン付きラジエターなど、メカニカルな説明があるのも、当時のオーナーに、真空管ラジオを自作するような“機械好き”が多かったことの現れだったのだろう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「それは、変化ではない。進化です。」3代目『ゴルフ』の革新と“拡大”【懐かしのカーカタログ】
レスポンス / 2024年7月7日 17時0分
-
ホンダ「快適コンパクト」がスゴい! クラス超えの「小さな高級車」仕様から「めちゃスポーティ」仕様も設定! 上質仕立ての「フィット」 どんなタイプがある?
くるまのニュース / 2024年6月30日 16時10分
-
「ソアラ」の翌月に登場した2代目『レパード』の衝撃【懐かしのカーカタログ】
レスポンス / 2024年6月23日 18時0分
-
スズキ「新型スイフトスポーツ」か!? 専用“精悍ブラック顔”×鮮烈「マットイエロー」がカッコいい! 登場期待の「スポーティモデル」とは
くるまのニュース / 2024年6月19日 6時40分
-
ホンダ「すごいSUV」まもなく発売! 24年夏に約2年ぶりに復活! 新型「CR-V」日本仕様に「RS」&「ハイブリッド」追加はある?
くるまのニュース / 2024年6月18日 16時10分
ランキング
-
1なぜ?「N-BOX」新型登場でも10%以上の販売減 好敵「スペーシア」と異なる商品力の改め方
東洋経済オンライン / 2024年7月17日 9時30分
-
2ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
-
3第171回芥川賞は朝比奈秋さんと松永K三蔵さんがダブル受賞
産経ニュース / 2024年7月17日 18時4分
-
4「ユニクロ・GU・COSのTシャツ」全部買ってわかった“本当にコスパが高い傑作アイテム”
日刊SPA! / 2024年7月17日 18時37分
-
5イケアのモバイルバッテリーに“発火恐れ” 製造不良で一部自主回収…… 海外では事故も発生
ねとらぼ / 2024年7月17日 20時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)