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最初にしてはかなり高いレベル…日産 マーチ ニスモ 前編[カーオーディオ ニューカマー]

レスポンス / 2022年10月4日 15時0分

オーディオレスの愛車日産『マーチ』に対してDIYでスピーカー取り付けを実施したのを手はじめにオーディオのシステムアップをスタートさせた竹中さん。千葉県のサウンドクオリティーと出会ってプロショップによるスピーカー取り付けをオーダーするまでに成長していく。


◆オーディオレスのクルマにスピーカー取り付け
その音に満足がいかずにシステムアップを開始


今回は約3年の歳月を掛けて、自分が求めるサウンドをコツコツと完成させた竹中さんと愛車のマーチを紹介することにした。そもそものきっかけとなったのはパフォーマンスを優先して手に入れたマーチ ニスモがオーディオレスの仕様だったことが事の発端だった。


「走り重視で買ったクルマだったけど、まったく車内で音が無いのは嫌だったのでスピーカーを取り付けようと思いました。とりあえず量販店で買ってきたスピーカーをDIYで取り付けたんです」


量販店で手頃なスピーカーを購入するという、ごく一般的なシステムアップからスタートした竹中さんのオーディオライフ。しかし、ここからの経緯が一筋縄では行かない方向に向かうことになる。


「最初はすごく良い音になったと喜んでいたんですが、しばらく聴いているとなんだかもの足りなくなってきたんです。当時はオーディオの知識も乏しくて何が足りないのかもわからないし、どうすることも出来なかったんです」


そんな時に出会ったのが会社の先輩だった。本格的なオーディオを愛車に組んだ先輩にオーディオのイロハを教えられる。


「先輩のクルマにはフォーカルのスピーカーが取り付けられていました。当時は詳しいことはわからなかったんですが、今思い出してみるとAピラーにツイーターをビルトイン取り付けして、ドアはアウターバッフルになっていました。デザインもすごくカッコ良くて憧れました」


さらに音を聴いてみると自分のマーチとはまったく別物の高音質だったという。


「正直カーオーディオってこんなに良い音になるんだと驚きました。この時に、なんとかこの音に近づけたいと思いました」


そこでシステムアップについて先輩に相談したところ、最初はスピーカー交換からスタートするのが良いという結論に達する。


「どのスピーカーが良いですかね? って聞いたんですが、先輩が使っていたのがフォーカルだったのもあって“フォーカルが良いんじゃない”と勧められたんです。それでスピーカー交換をする決心をしました。


◆はじめてのオーディオプロショップに訪問
オーディオの知識を吸収しシステムアップを決意


当時はオーディプロショップの存在も知らなかった竹中さん、手がかりになったのはフォーカルだけ。そこでフォーカルをキーワードにしてWeb検索でショップを探すことにした。


「自宅からそれほど遠くなくて、フォーカルに力を入れているショップとして見つけ出したのが今回取り付けをお願いしたサウンドクオリティーだったんです。早速、行ってみることにしました」


カーオーディオのプロショップに行くのは初めてだった竹中さん、ハードルが高くて“最初は話を聞くだけにしておこう”とおっかなびっくりで出かけた。


「ショップに行って“フォーカルのスピーカーに交換したいんです”とシンプルに要望を伝えました。そこからはオーディオの話がいろいろと盛り上がりました。ユニットのことやシステムのことなど、それまで知らなかったことをいろいろ教えてもらいながらこれからどんなオーディオを作っていくかの相談を続けたんです」


オーディオの知識やいろいろな疑問をそこで解消していった竹中さん、知らず知らずのうちにオーディオの楽しさをショップスタッフとの会話の中から見つけ出していたようだ。


「代表の越野さんと話をしたんですが、会話の中には専門用語も出てくるんですが、難しい項目は細かく解説してくれて、ひとつひとつの説明がわかりやすかったのを憶えています。段々オーディオのこともわかってきたし、ショップへの信頼感も生まれて、最後には“ここでオーダーしよう!”を決めていました」


◆フロントスピーカーにK2パワーの2ウェイを選び
ツイーター加工&ドアのアウターバッフル化を実施


早速スピーカー選びに入ったオーナー。当初のもくろみ通りフォーカルのスピーカーを中心にセレクトを進めた。


「最終的にはフォーカルのK2パワーの2ウェイに決めました。レベルの高いスピーカーであること、2ウェイならその当時使っていたサイバーXの内蔵アンプでも鳴らし切れることなどが選択の理由でした。ほぼ取り付けるスピーカーは決めた上で、K2パワーが取り付けられていたショップのデモカーを聴くことにしたんです。すると運転席に座って音を聴いたところ“これだ!”と納得。このスピーカーは自分のフィーリングにぴったりだと確信したんです」


取り付けはツイーターをAピラーにビルトイン、ミッドバスはドアにアウターバッフルでインストールすることに決定。最初にしてはかなりレベルの高い取り付けになったのには理由があった。


「せっかく気に入ったスピーカーを選んだので、スピーカーの持ってる能力を引き出す取り付けをしたいと思ったんです。それと見た目にもこだわりました。ダッシュの上にポンとツイーターを置く簡易的なスタイルはあまり好きじゃ無かったんです。音と同時に見た目もオーディオではすごく大切だと思っていたので思い切ってこの取り付けをオーダーしました。これは先輩のクルマを見たときから思っていたことで、オーディオを取り付けるならこうしようと前々から決めていたんです」


フロント2ウェイに加えてサブウーファーも同じK2パワーで組んだ竹中さん。当初の目的であったスピーカー交換を実施し、一気にハイレベルなオーディオの世界に足を踏み入れる。次回の後編では音質の向上を体感してさらに上を目指していくシステムアップの経緯などを紹介していくこととしよう。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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