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東京の市街地で「EVのF1」開催へ、東京都とフォーミュラEが協定

レスポンス / 2022年10月4日 19時0分

2024年、東京の市街地でフォーミュラレースが開催される?! フォーミュラEオペレーションズと東京都(自治体)は、フォーミュラEレースの東京での開催に関する協定を締結した。10月4日、東京都庁で協定の締結式を実施した。


フォーミュラEは1人乗りの電動レーシングカーで競う、世界初のオール電化FIA世界選手権であり、「電気F1」とも呼ばれる。東京都は、CO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向け、ZEV(ゼロエミッションビークル)の普及に取り組んでおり、フォーミュラE開催でZEV普及に弾みをつけたい考え。


協定の概要
(1)東京都は、フォーミュラEが主催する2024年春の東京大会が、安全・安心に開催できるよう、協力していく。
(2)フォーミュラEは、東京都のZEV普及に協力する。
(3)開催場所は、東京ビッグサイト周辺とする。


◆東京でフォーミュラEを開催する理由


締結式に臨んだ東京都の小池百合子知事は「東京都は、都内で新車販売される乗用車について2030年までに、二輪車について2035年までに非ガソリン化をめざしている。フォーミュラEをZEV普及の起爆剤にしたい。最高の技術を使ったイベントが都市の日常を変える」とコメント。


同じく締結式に出席した、フォーミュラEオペレーションズのジェイミー・ライグルCEOは「サステナビリティを推し進め進歩を加速させるというフォーミュラEの意義と、東京都の目標とは完全にマッチする。東京はイノベーションを生み出す街であり、文化的にはトレンドセッターの街だ。日本は自動車産業をリードする国でもある」と、東京都で開催する理由を説明する。


F1と似ているフォーミュラEだが、内燃機関を搭載するF1と異なりZEVであること、音が比較的静かであることから、市街地で開催しやすいレースであり、また特徴を訴求するために、大都市の市街地コースでレースを開催している。ライグルCEOは「東京都の友好姉妹都市であるロンドン、ニューヨーク、パリ、ジャカルタですでにレース開催している」と、東京のような象徴的な都市でこそフォーミュラEを開催する意義があるとする。


なお東京大会の開催には、今後FIAの承認が必要となる。東京でのコースは臨海都心の東京ビッグサイト周辺と発表されているが、未定だ。フォーミュラEオペレーションズと東京都の協定は複数年。

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