メルセデスベンツ EQS SUV、「AMGライン」は専用の内外装
レスポンス / 2022年10月4日 19時30分
メルセデスベンツは9月29日、新型EV『EQS SUV』(Mercedes-Benz EQS SUV)にスポーティ仕様の「AMGライン」を設定し、欧州市場で発売すると発表した。
◆バンパーやアルミホイールが専用デザイン
AMGラインは、メルセデスベンツ各車に広くラインナップされているスポーティ仕様だ。EQS SUVにも、AMGラインが用意される。EQS SUVのAMGラインのエクステリアでは、フロントバンパーを専用デザインとした。ハイグロスブラックとクロームトリムのAウィング、ハイグロスクロームのフロントスプリッター、クロームトリム付きハイグロスブラックのエアインテークフリック&フィンが特徴となる。
リアバンパーも専用デザインとした。ハイグロスブラックのディフューザールックインサート、クロームのダブルトリムストリップ、ブラックフリックが装備されている。サイドスカートは、グロスブラック&クロームのドアトリムストリップ仕様となる。
足元には、マルチコートブラックとハイグロスペイントが特徴の22インチのAMGアルミホイールを装着する。このホイールはマルチスポークデザインで、EVの航続拡大に貢献するエアロダイナミクス性能も追求されている。タイヤサイズは275/40R22を組み合わせている。
◆「AIRMATIC」エアサスペンションが標準装備
シャシーは、フロントに4リンクアクスル、リアに独立マルチリンクサスペンションを装備した。連続調整可能なダンピングADS+を備えた「AIRMATIC」エアサスペンションが標準装備されている。車高は最大で数cm引き上げられる。
ダイナミックセレクトモードのECO、COMFORT、SPORT、INDIVIDUALに加えて、4MATICバージョンはオフロード走行向けモードのOFFROADを備えている。 さらに、最大4.5度の操舵角を持つリアアクスルステアリングが標準装備された。これにより、都市部での機動性や敏捷性を高めるという。オプション、またはOTAアップデートを通じて、最大10度の操舵角を備えたリアアクスルステアリングも選択できる。
◆EQS 580 4MATICには最大出力544hpのツインモーター搭載
欧州での発売当初、「EQS 450 +」と「EQS 450 4MATIC」、「EQS 580 4MATIC」の3グレードが設定される。2WD(後輪駆動)のEQS 450 +は、リアアクスルに電動パワートレインの「eATS」を搭載する。4WDの「4MATIC」となるEQS 450 4MATIC とEQS 580 4MATICでは、フロントアクスルにもeATSがレイアウトされ、ツインモーター仕様となる。
EQS 450 +の場合、モーターは最大出力360hp、最大トルク57.9kgmを発生する。EQS 450 4MATIC では、モーターの最大出力は360hpだが、最大トルクは81.6kgmに引き上げられる。EQS 580 4MATICの場合、前後のモーターは最大出力544hp、最大トルク87.5kgmを引き出す。動力性能は0~100km/h加速が4.6秒(EQS 580 4MATIC)/6秒(EQS 450 4MATIC)/6.7秒(EQS 450 +)、最高速が全車210km/h(リミッター作動)となる
4MATICには、トルクシフト機能が付き、フロントアクスルとリアアクスルの間で駆動トルクをインテリジェントかつ継続的に配分する。機械式の4WDよりも、優れたレスポンスを可能にしているという。 回生ブレーキは、ステアリングホイールのパドルシフトによって、ドライバーが3段階で調整できる。
エネルギー密度を高めた新世代のバッテリーが搭載される。蓄電容量は107.8kWhとした。1回の充電での航続は、EQS 450 +が最大671km、EQS 450 4MATICが最大610km、EQS 580 4MATICが最大609km(いずれもWLTP計測)に到達する。WLTPサイクルによる100km走行あたりの電力消費量(複合モード)は、EQS 450 +が22.9~18.2kWh、EQS 450 4MATIC とEQS 580 4MATICが24.3~20.2kWhだ。
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