今季F1で最強のレッドブル、6連勝での鈴鹿入り…王座目前のフェルスタッペン「僕たちはベストチーム」
レスポンス / 2022年10月6日 19時30分
10月5日、「オラクル・レッドブル・レーシング(Oracle Red Bull Racing)」がF1日本GP(7~9日、鈴鹿サーキット)に向けてのメディアセッションを都内で実施。今季最強チームである「理由」が、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスの両選手から語られた。
今季ここまでのレッドブルの活躍は素晴らしいの一語に尽きる。昨季、ルイス・ハミルトン(メルセデス)との激闘の末に自身初のドライバーズタイトル獲得を成したマックス・フェルスタッペン(オランダ国籍、25歳、F1参戦8年目)は、今季17戦11勝、鈴鹿で2連覇が決まる可能性も充分、という状況での来日となっている。第12~16戦においては自身キャリア最長の5連勝もマークした。
そして昨季からレッドブルで走っているセルジオ・ペレス(メキシコ国籍、32歳、F1参戦12年目)もいい仕事をしている。伝統のモナコGPで「あれはやはり特別だった」という勝利をあげ(モナコ初制覇、今季1勝目)、一時はフェルスタッペンと同門王座争いを本格的に展開しそうな勢いさえあった。中盤以降、僚友には引き離されてしまったが、鈴鹿前週の第17戦シンガポールGPで今季2勝目をあげ、チームの連勝を6に伸ばす殊勲を演じている。
レッドブルの6連勝は今季2度目。今季最長更新となる7連勝を鈴鹿で狙う(レッドブルの過去最長連勝は「9」)。
シーズン序盤こそフェラーリに流れがいきそうな今季だったが、レッドブルは目下17戦13勝、コンストラクターズタイトルに関しては鈴鹿での決定こそないが(手元計算)、9年ぶりの戴冠はほぼ確実と思われる情勢だ。今季からのレッドブルおよび姉妹チームのアルファタウリが搭載するパワーユニット(PU)、「レッドブル・パワートレインズ(RBPT)」のそれを“技術支援”するホンダにとっては「実質31年ぶりの獲得」になる、そんな解釈もできよう。
◆「鈴鹿のコースはもちろん、日本はファンも素晴らしい」と両ドライバー
レッドブルが、「レッドブル・ホンダ」として戦ったのは2019~21年(トロロッソ・ホンダ~アルファタウリ・ホンダは2018~21年)。つまり、レッドブルがホンダと共闘して走った日本GPは2019年の1度のみで、勝利することができておらず(トロロッソ・ホンダも18~19年の日本GPで勝てていない)、3年ぶりの開催はレッドブル陣営にとっても待望極まるものであった。
フェルスタッペン:「素晴らしい鈴鹿のコースでまた走れることが嬉しいよ。雨という予報もあるようだけれど(5日時点)、それも我々には刺激があっていいかもしれないね。日本ではファンからの素晴らしいリスペクトがあることも嬉しく思っている」
ペレス:「日本でのレースが戻ってきた、これはスーパーナイスなことだ。鈴鹿のコースがスペシャルなものであることはもちろん、日本では何が素晴らしいかといえば、それはファンの存在だよ」
異口同音に鈴鹿のコースと日本のファンの素晴らしさを讃える両ドライバー。コースの良さについても「特にファーストセクター」と一致しており、「ひとつの失敗がその後に響く難しさがある。それだけにミスは許されない」(フェルスタッペン)というスリリングさ、緊張感の高さが魅力のようだ(アルファタウリのドライバーたちも鈴鹿のファーストセクターの素晴らしさについて、ほぼ同義のことを語っている)。
◆ペレス「マシン自体のアドバンテージが大きいわけではないと思う」
今季のレッドブルはなぜ強いのか。答えがありそうでない問いに、フェルスタッペンはこう答えた。
「チームワークだ。僕たちは、みんなでベストなもの(マシンであり、結果)をつくりあげていこうとしている。今、僕たちがF1でベストなチームだと思う」
ここでもやはり、ペレスが同調した内容を話す(同じチームなのだから当然だろう)。
「マシン自体のアドバンテージが、フェラーリや他チームと比べて、ものすごく大きいわけではないと思う。チームワーク、その完成度の高さが僕たちの強みだと考えているよ」
確かにフェラーリは今季、マシンの速さを結果につなげられないような局面が目立つ。彼らもチームワークで様々な事柄に対処してはいるはずだが、ペレスの言うように、その完成度の部分でレッドブルに及ばないのだろう(ドタバタは、一時期を除いてフェラーリのお家芸、超名門ならではの宿命、などとも評されてきているが…)。
そういったところが、今季ここまでの「レッドブル13勝、フェラーリ4勝」というスコアの差になっていると考えられる。フェルスタッペンの「今の僕たちはベストチームだ」という言葉にも、重みがある。
◆フェルスタッペン「日本のファンのみなさんが楽しめるレースを」
鈴鹿での日本GPでレッドブルが狙うのは「我々がリードしてそのまま、という退屈なレースさ。いや、これは冗談(笑)」とフェルスタッペン。競技者としては半分ホンネであっても当然だと思うが、「もちろん1-2でレースを終えたいと考えている」と切り出し直してから、彼はこう続けた。
「ようやく日本で我々がレースをできるようになったんだから、観客のみなさんが楽しめる、エキサイティングなレースを見せたいと思っている」
フェルスタッペン戴冠決定の可能性もあるF1日本GPは、10月7~9日に鈴鹿サーキットで開催される。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【F1】ペレスまた低迷で批判高まる「どこにいたのか?」「フェルスタッペンとの差は1分」
東スポWEB / 2024年6月24日 14時50分
-
角田裕毅は”今季ワースト”19位 フェルスタッペン逃げ切り今季7勝目 F1スペインGP
スポニチアネックス / 2024年6月23日 23時38分
-
【F1】角田裕毅を窮地レッドブルの〝救世主〟に指名 「昇格した角田が見たい」と専門メディア
東スポWEB / 2024年6月13日 6時14分
-
【F1】ペレスまた大失態でフェルスタッペンが禁断の同僚批判「マクラーレンには車が2台ある」
東スポWEB / 2024年6月10日 16時9分
-
【F1】レッドブルとペレスの契約延長を元王者が続々批判
東スポWEB / 2024年6月5日 20時46分
ランキング
-
1八村塁が約3年ぶりに日本代表合流「今って平成何年ですか?」
スポニチアネックス / 2024年6月29日 20時1分
-
2陸上日本選手権の裏で…男子100m今季世界最高9秒77が誕生、サニブラウンのパリ五輪強敵に
THE ANSWER / 2024年6月29日 15時8分
-
3田中希実、5000m3連覇で史上初3年連続2冠! 800m出場から2時間15分、鉄人ぶり発揮【陸上日本選手権】
THE ANSWER / 2024年6月29日 18時14分
-
4習志野高校って凄い!雨中断のZOZOマリンが“夏フェス”会場と化す
スポニチアネックス / 2024年6月28日 21時38分
-
5大谷のホームランダービー出場に待った! 本人は乗り気でも渦巻くMLBとドジャースの思惑
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 11時27分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)