100号そろった『デアゴスティーニ』! 栄光のF1マシンを組み立ててみた…フェラーリラジコン制作記
レスポンス / 2022年10月6日 20時30分
デアゴスティーニ、という出版社をご存知だろうか。週刊から隔週刊の雑誌に部品やミニカーが付録としてついてきて、全号読破することで大きな模型やコレクションが完成するという、「パートワーク」形式を得意とする出版社だ。
CMや書店で創刊のお知らせを目撃し、心動かされた読者諸賢の数は少なくないだろう。一方で、熱意の詰まったボリュームに圧倒され、全巻購入をためらった読者の数もまた、少なくないと思う。
この度、『レスポンス』編集部では、ひょんなことから「100号全巻がそろった」デアゴスティーニのセットを入手。果たして全巻ぞろいの揃ったデアゴスティーニとは一体どのようなものなのか。アルバイト編集部員がレポートする。
◆今度は「フェラーリを作ろう」
レスポンスのアルバイト編集部員としての初仕事が「超小型エンジンの製作」であった筆者。今度は編集長より、「フェラーリを製作せよ」というご命令を頂戴した。編集部のお手伝いという業務内容で入社したはずだが、字面を見ると本当に何のアルバイトか分からない。
某月某日、噂のフェラーリが到着する。今回手に入れたのは『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』。毎号付属のパーツを組み立てると、1/7スケールのF1マシンが組み上がるというものだ。2010年に創刊し、全100号で完成する。
100号分のパーツ+継続購読特典のオリジナルプロポが入った段ボールは、想像していた倍以上のサイズ感。45cm×70cm×40cmの段ボール、しかも2箱に分けて届けられた。今回は筆者の所属する部活の物置が使えるので、収納場所には困らない。が、これがもし自宅に届いていたら…我が家にはとても置けない。なるほど、これは自宅のスペースに余裕がある「大人」にこそ許される愉しみなのかもしれない。
◆並べて分かった満足感、これは人生初体験
さっそく開封し、全号並べてみる。ウェブメディアに掲載するわけだし、見栄えするサムネイルは必須だろうと考えての行動だったが、若干後悔した。というのも、毎号付属するパーツのサイズがバラバラであるため、冊子のサイズが毎号異なる。高く積み上げるためには、繊細なバランス感覚と高度なテクニックが要求されるので、単に並べるだけでも結構大変なのだ。
並べてみるとさすがに壮観だ。恥ずかしながら、筆者は「全巻そろったデアゴスティーニ」を見たのは人生初。100号(+特典)が並んだ光景は、他では得られない満足感を与えてくれる。筆者はイレギュラーな経緯でこの光景を目にすることとなったが、次は自力でコツコツと集めて、その達成感を味わってみたいところだ。
◆跳ね馬栄光の歴史を学んで、世の無常を悟る。
さて、デアゴスティーニといえば毎号送られてくるパーツの他に、そのテーマについて詳細に解説する冊子も大切な要素だ。この『週刊フェラーリ』は、4つの章でマガジンが構成される。分かりやすい「組み立てガイド」はもちろん、栄光あるフェラーリF1チームの軌跡を辿る「フェラーリF1ヒストリー」、モータースポーツの最高峰たるF1を語り尽くす「F1クローズアップ」、そして、ディープな趣味を解説する「ホビーRCカーの世界」だ。
第1号は、今回製作する「F2007」がデビューした2007年のフェラーリに関する記事から始まる。「皇帝」ことミハエル・シューマッハが引退し、後任として加入したキミ・ライコネンがチャンピオンを獲得した年だ。17戦中9勝という成績にフェラーリの強さを感じると同時に、フェラーリが最後にチャンピオンを獲ったのがもう15年も前だという事実に、無常感を感じずにはいられない。
「組み立てガイド」も開いてみる。前回の超小型エンジン企画ではイラストと番号が駆使されたハイコンテクストなマニュアルに心折られた経験があるが、今回は打って変わって丁寧な日本語。要求される技術は高度だが、素人でも大丈夫なように丁寧な解説がなされている。これなら今度こそ最後まで組み立てることができそうだ。
制作記を謳っておきながら、箱から取り出して並べただけでPart1が終わってしまった。果たして今回はフェラーリを完成させることができるのか。次回に続く。
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