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[車内で音楽は何で聴く?]音質重視派の本命は「DAP」

レスポンス / 2022年10月7日 20時30分

車内で音楽を楽しもうとするときには、なんらかの再生機器、つまりは「ソースユニット」が必要となる。当特集では、それに何を使うと良いのかを考察している。今回は、「DAP」について考えていく。


◆「DAP」には、音にこだわったモデルが多くある!?


まず「DAP」とは、「デジタル・オーディオ・プレーヤー」の略称だ。読み方は「ディーエーピー」もしくは「ダップ」だが、カーオーディオ愛好家の間では「ダップ」と呼ばれることの方が圧倒的に多い。なお本来であれば、持ち運びができる小型の「DAP」のことは「ポータブル・デジタル・オーディオ・プレーヤー」と呼ぶべきなのかもしれないが、これもカーオーディオファンの間ではポータブルを付けない場合の方が圧倒的に多い。


ところでスマホも「DAP」の仲間のように思えるが、それと「DAP」は別モノだ、音楽再生に特化したものだけが「DAP」と呼ばれている。


なお「DAP」は、ベーシックなものから超ハイエンドモデルまでグレードの幅が非常に広い。というのも「DAP」は、ハイレゾ音源の普及とともに世の中に広まった。つまり、ハイレゾ音源を楽しむためのものという色彩が濃い。ゆえに高音質な音源をより良い音で楽しめるようにと、ハイエンド化が進んでいったのだ。


というわけで「DAP」には高音質なモデルが多く、だからこそもしもすでにこれを愛用しているのなら、車内でも使わないともったいない。


◆音質的に有利なのは、「アナログ有線接続」!?


さて、「DAP」をクルマの中で聴こうとするとき、車載機とはどのように接続すると良いのだろうか。おすすめなのはズバリ、「アナログ有線接続」だ。シンプルに「DAP」のヘッドフォン端子と車載機のAUX端子とをピンケーブルで繋ぐのが、音的に有利だ。


利便性を取るなら、車載機がBluetoothに対応していればそれを活用すると良いのだが、「DAP」は内蔵されているパワーアンプやデジタル信号をアナログに変換するパーツにも質の良いものが使われていることが多く、ヘッドフォン端子から出力される音楽信号の質が良い。そしてその傾向は高級機になるほど強まる。なのでそれを有線にて取り込めば、高音質に音楽を楽しめる。


ただし、本格的なカーオーディオシステムが搭載されている場合には話が変わる。そうであればデジタル接続が利を放つ。なぜならば、ハイエンドカーオーディオシステムでは車室内ならではの音響的な不利要因に対処すべく「DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)」が使われることが多く、そうであればそれへとデジタル接続した方が高音質化が図りやすくなる。「DSP」内部では信号はデジタル処理されるので、アナログ変換せずにデジタルのまま信号を取り込めば変換ロスも起こらない。状況的にシンプルだ。


◆「プレイリスト」を活用すると、操作面での不利が消える!?


ところで「DAP」は、アナログにしろデジタルにしろ有線接続の場合は車内でイマイチ使いづらい。基本的にタッチパネル操作となるので、手元を見ずに操作がしにくい。


しかし、プレイリストを活用するとデメリットをある程度消せる。例えば自分の好きな曲が大量に格納されたプレイリストを作っておくと、それをシャッフル再生すればロングドライブのときでも好きな曲ばかりがかかり、しかも同じ曲が何度も流れることがない。つまり、曲送り操作をする必要がなくなる。気分に応じて聴きたい曲を変えたい場合もしかりだ。プレイリストをいくつも用意しておけば、操作の必要性を減らせる。


なお、「DAP」は高音質なBluetoothコーデックに対応している場合が多いので、車載機がそれに対応していればそれにてワイヤレス接続するのもアリだ。なのでこれから車載機を新調する予定があり、車内で「DAP」をワイヤレス接続にて高音質再生させたいと考える場合には、高音質なBluetoothコーデックに対応しているモデルを選りすぐろう。


今回は以上だ。次回も車内で音楽は何にて再生すると良いのかについて掘り下げる。お楽しみに。

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