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カーナビの歴史はここから始まった…カロッツェリア『サイバーナビ』[カーオーディオ名機の系譜]

レスポンス / 2022年10月9日 21時0分

“名機”と呼ぶに相応しいカーオーディオユニットを毎回1機種ずつ取り上げ、それらが“名機”たるゆえんを解説している当シリーズ。今回は、2022年モデルが発表されたばかりのカロッツェリア『サイバーナビ』をクローズアップする。


◆初代『サイバーナビ』は、初のDVD-ROMナビとして1997年に登場!


ところで、世界初のGPSカーナビゲーションは1990年に誕生している。カロッツェリアの『AVIC-1』がそれだ。ちなみに、その製品名に付けられた“AVIC”というアルファベットは、カロッツェリアの最新カーナビにも受け継がれている。なおこれが意味するのは、「Audio」「Visual」「Information」「Communication」、この4つだ。


さて、『サイバーナビ』と名付けられた初代モデルは1997年に初登場した。それまでのカーナビには記録媒体としてCD-ROMが使われていたが、『サイバーナビ』ではDVD-ROMが採用された。それが用いられたナビは、当機が初だ。


そしてこの後も『サイバーナビ』は、時代の先をゆく機能を幾度となく新搭載してきた。1999年には通信に対応し、2001年にはいち早くHDDを搭載。2007年には「スマートループ」の運用を開始し、2011年にはAR技術を用いてリアルな実写映像に誘導情報を重ね合わせた。そして2012年には「AR HDD(ヘッドアップディスプレイ)」にて目の前に広がる現実の風景上に厳選したルート案内情報を映し出した。


◆『カロッツェリアX』にて培われた知見と技術をふんだんに注入!


ところで『サイバーナビ』は、カーオーディオメインユニットとしても特別な存在だ。カロッツェリアはハイエンドカーオーディオシリーズ『カロッツェリアX』にて車室内における高音質リスニング環境の構築をサポートしてきたが、『サイバーナビ』にはそれにて培われてきた知見や技術がふんだんに注入されている。


特に、サウンドチューニング機能においてそれが顕著だ。『サイバーナビ』には、フロント2ウェイスピーカーのツイーターとミッドウーファー間にも適応できる「クロスオーバー」機能、ツイーターとミッドウーファーを個別に制御できる「タイムアライメント」機能、そして左右chとサブウーファーchを別々にコントロール可能な「31バンドイコライザー」が搭載されている。これらを駆使することでフロント2ウェイスピーカーシステムを緻密に制御でき、リアルなステレオサウンドの再現が可能になっている。


◆『サイバーナビ』には、スペシャルなエンタメ機能も搭載済み!


ところで最新の『サイバーナビ』には、これでしか実現されていないスペシャルなエンタメ能力が3つ備えられている。まず1つ目は、「大容量の通信ネットワークを手軽に構築できること」だ。同梱、または別売の「ネットワークスティック」を活用することで、車載向けの新通信サービス『docomo in Car Connect』が使え、リーズナブルに車内をオンライン化できる。『サイバーナビ』がWi-Fiスポットとして機能するのだ。


2つ目は「ストリーミングビデオという機能が搭載されていること」だ。これは、『サイバーナビ』に積まれているブラウザによりネットサーフィンが可能となるという機能だ。YouTubeも、まるでタブレットを操作するかのような感覚で自在に視聴できる。


そして3つ目は、「レコーダーアクセスという機能が採用されていること」だ。これにて自宅のブルーレイレコーダーと繋がれるようになり、それに保存されている録画番組を車内で観られ、さらにそのレコーダーでCS・BSが観られるのであればリアルタイムでCS・BSの番組も視聴可能だ。AV一体型ナビではテレビは地デジしか観られないという常識が、『サイバーナビ』では覆る。


音の良い、そして車内エンタメを充実できるAV一体型ナビに興味があれば、『サイバーナビ』に要注目。

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