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音が良くなってオーナーも変化…日産 マーチニスモ 後編[カーオーディオ ニューカマー]

レスポンス / 2022年10月11日 21時30分

愛車の日産『マーチ』にフォーカルのスピーカー(K2パワー)をインストールして高音質化を経験した竹中さん。さらなるレベルアップを目指して千葉県のサウンドクオリティーでパワーアンプの追加を実施。その際の音の進化がその後のオーナーに大きな影響を与える。


◆パワーアンプの追加で音の変化を体験
ここからシステムアップの醍醐味を感じる


先輩のオーディオカーの影響を受けて、プロショップでオーディオインストールをスタートさせた竹中さん。フィーリングにピタリと合ったフォーカルのK2パワーを2ウェイ+サブウーファーで組み、取り付けが完成すると早速ショップに向かい試聴を実施した。


「とにかくスゴく良かったです。今まで聴いていた曲も全然違って聴こえてきました。好きなボーカルの声も“こんな感じだったの?”と思えるほど従来とは違いました。音の傾向としてはリアルさが増していると感じました。さらにインストールのデザインもスゴく気に入ってて満足しました。でき上がったときに“これで望んでいたオーディオカーは完成だな”と感じたんです」


満足のサウンド&インストールデザインに仕上がった愛車を心地良く愛用していたオーナーだったが、1年程度聴いていると徐々に高音質にも慣れて、さらなら欲望が出てくる。


「もっと上の音があるんだろうな~、と思い始めたんです。そう考えるといてもたってもいられなくなって、すぐにサウンドクオリティーに行って相談したんです。そこでシステムアップの選択肢がパワーアンプの追加でした。これまで外部アンプは使ったこと無かったので興味もあったので導入を決めました」


選んだのはビーウィズのモノラルアンプであるP-100×4台。いきなりの大きなシステムアップとなったが、さらなる音質アップが出来るかも知れないという期待から一歩を踏み出すことになる。


「外部アンプを取り付けると音が大きく変わったんです。これまで聴こえていなかった音が聴こえてくる感覚。音がはっきりクッキリと明瞭感がアップしたのも感じました」


このシステムアップで竹中さんに大きな影響を与えたのは高音質化に加えて“システムアップすると音が変わる”体感だった。


「オーディオってシステムアップするとここまで音が変わるんだと思いました。この時のパワーアンプの追加であまり音が変わらなかったら正直そこで終わりだったと思います。システムアップしていく楽しさを感じたのはその時の音の進化だったんです」


◆暖め続けたユートピアMへのグレードアップ
悩んだ上で3ウェイ化を実施することを決意


こうしてシステムアップによる高音質化を体験した竹中さんは、さらに次なるシステムアップを計画する。それはパワーアンプの追加から1年程度経った頃だった。


「音とデザインが気に入ってフォーカルのK2パワーを使っていたんですが、フォーカルと言えばユートピアだと思っていました。いつかはフラッグシップモデルの音を聴いてみたかったんです。あるとき、たまたまバッテリー交換でサウンドクオリティーに行ったんです。その時にユートピアMのことをいろいろ聞いているうちに、思い切ってスピーカー交換することに決めたんです」


しかも選んだのは3ウェイシステム。いきなり大幅グレードアップすることにした竹中さんだったが迷いは無かったようだ。


「当初は2ウェイにするか悩んだんですが、最初に2ウェイを取り付けてもいずれ3ウェイにしたくなると思ったんです。それなら最初から3ウェイを導入した方が良いかなと思いました。試しにユートピアMの3ウェイをインストールしてるクルマを試聴したんですが、音が出た瞬間に“これだ!”と確信したのも決め手でした」


システム的にもパワーアンプを2台追加、さらにDSPにはヘリックスのDSPウルトラをシステムに組み込んだ。これまで経験した中でも最大にヘビーなシステムにまで成長した竹中さんのマーチ、ただし取り付けはあくまでもシンプルにしたかったという。


「ユニットは一気に増えたんですがオーディオのためにラゲッジをつぶしたくなかったんです。そこでショップとの相談の中で出てきたのが運転席/助手席のシート下から後席の足元スペースを使ったインストールでした。ここにパワーアンプ6台とDSP、DACをインストールしてもらうことにしたんです」


◆スピーカーのグレードアップ+DSP調整により
リアルなステージが目の前に現れる感覚を味わう


「今回のシステムアップではスピーカーに加えてDSPもレベルアップしたので調整面でもさらに綿密な仕上げを施してもらいました。スピーカーによる音質アップはもちろんだったんですが、音の定位感やステージ感がまったく違っているんです。ボーカルがリアルに目の前で歌っている感覚です。まわりで演奏しているステージもぱーっと拡がる感覚が味わえます。ボーカルの声質も更にリアルになった印象を受けました」


新しいシステムでは音源にも高音質化を図って、高級DAP(AK SP1000)を導入。これで音源からスピーカーまでをトータルでグレードアップしたことになる。しかし同時に普段使いのエンタメ性能も同時に強化したのがオーナー流のアレンジだろう。


「気楽にドライブミュージックや映像を楽しむとき用にAmazon Fire TV stickを使っています。こちらはYouTubeやストリーミングなどで利用しています。シーンや曲に合わせてDAPと使い分けています」


「毎日の通勤は結構長めで、片道1時間程度クルマに乗っています。毎日のことなので、オーディオにある程度費用を掛けても良いかなと思った要因でもあります。長い時間を過ごす車内なので快適な環境を作るを大切にしたいと思っています」


今後はパワーアンプやサブウーファーのグレードアップの検討も始めているオーナー。まずはユートピアMのエージングが終わり、音の完成形を楽しんだあとに、次なるステップアップをゆっくりと楽しんでいく予定だ。「どこまで音が良くなるのかはすごく興味があります」と語ってくれたとおり、まだまだ上を目指していく予定なので、高音質化の楽しみは尽きそうにない。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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