DS 7 改良新型、高性能PHEVは360馬力…パリモーターショー2022に出展へ
レスポンス / 2022年10月12日 16時45分
DSは10月10日、最上位クロスオーバー車『DS 7クロスバック』の改良新型に設定される高性能PHEV(プラグインハイブリッド車)「E-TENSE 4x4 360」を10月17日、フランスで開幕するパリモーターショー2022に出展すると発表した。
◆EVモードは最大81km
今回の改良を機に、車名は『DS7』に変更された。E-TENSE 4x4 360のPHEVパワートレインのエンジンは、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「PureTech」で、最大出力200hp/5500rpmを発生する。モーターは、フロントが最大出力110hp、リアが最大出力112hpだ。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、360hpのパワーを引き出し、4輪を駆動する。0~100km/h加速は5.6秒で駆け抜ける。
トランスミッションは8速ATの「EAT8」だ。バッテリーは、蓄電容量14.2kWhのリチウムイオン。EVモードの「ゼロエミッションモード」では、最大65kmをゼロエミッション走行できる。アーバンサイクルでは、81kmに拡大する。また、ゼロエミッションモードの最高速は、135km/hだ。走行モードは、ゼロエミッションモード、スポーツモード、ハイブリッドモード、4WDモードの4種類から選択できる。バッテリーの充電は、出力7.4kWのチャージャーで、およそ2時間で完了する。
エネルギーマネジメントを最適化するために、DSパフォーマンスが特別なチューニングを施した。「DS ENERGY COACH」は、ブレーキ時のエネルギー回収を支援する。車高は15mm低められており、トレッドはフロントが24mm、リアが10mm拡大している。
◆部分自動運転を可能にする「DSコネクテッドパイロット」
フロントのブレーキローター径は380mmで、DSパフォーマンスのブレーキキャリパーを備える。専用の21インチ「BROOKLYN」アルミホイールは、ラッカーグレー仕上げとしている。
「DSコネクテッドパイロット」は、高速道路における同一車線内走行を想定した「レベル2」の先進運転支援システム(ADAS)だ。高速道路での渋滞にも対応しており、前車が完全に停止してから、3秒以内に再発進した場合、アクセル操作なしで追従する。マルチファンクションカメラとミリ波レーダーによって、前車との車間距離を保ちながら、車線内の任意の位置を維持することができる。
「DSナイトビジョン」は赤外線カメラで、夜間や暗闇での視界補助を行う。夜間走行で前方を赤外線カメラ監視し、その映像をインストルメントパネルに投影する。映像はグレースケールで表示され、前方に人物や動物の存在を認識すると対象物を黄色でハイライトし、さらにそれらが車両の進路と交錯する可能性があると車両が判断した場合は赤色でハイライトし、ドライバーに注意喚起を行うシステムだ。
◆新世代の「DSアクティブスキャンサスペンション」
新設計された12インチの高解像度タッチスクリーンは、ナビゲーション、空調、デジタルオーディオ、トリップインフォメーションをコントロールするために、1回の動きですべての機能にアクセスできるウィジェットをメニューに採用した。また、大画面化によって、高解像度デジタルカメラが撮影した車両フロントとリアの映像を表示したり、Wi-Fi経由でミラー画面機能にアクセスしたりすることも可能にした。
パーソナライズが可能なディスプレイを備えた新開発の大型12インチデジタルインストルメントパネルは、PHEVシステムのエネルギーフローなどの重要な情報を表示する新しいグラフィックを備えている。
サスペンションには、新世代の「DSアクティブスキャンサスペンション」を設定した。路面状況をセンシングし、サスペンションを制御する。このシステムはマルチファンクションカメラが、車両前方5~25mの範囲の路面状況を常時高速スキャンして、路面の凹凸を検知する。このフィードフォワード制御による4輪のショックアブソーバーの減衰力の最適化と、リアマルチリンクサスペンションが相まって、浮遊したまま移動するかのような快適な乗り心地を実現する、としている。
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