唯一の国産軽商用EV、三菱『ミニキャブ・ミーブ』が復活、11月24日発売へ
レスポンス / 2022年10月13日 14時0分
三菱自動車は10月13日、軽自動車規格の商用EV『ミニキャブ・ミーブ』の再販を発表。安全機能などを一部追加するなどして、11月24日から販売を開始する予定だ。
ミニキャブ・ミーブは国内メーカーが手掛ける唯一の軽商用EV。2011年に登場したが、2021年3月にいったん生産終了していた。
今回、復活となったのはバンタイプで、2シーターと4シーターの2種類。ガソリン車のバン同様の荷室スペースを有しているのが特徴だ。ともに総電力は従来モデル同様の16.0kWh。1回の充電で走行できる距離は133km(WLTCモード)。
バッテリーについては、同社の実証実験などに基づく「77%の利用者の走行距離が1日65km以下」というデータから、車重や価格などのバランスを鑑みて決定した。『eKクロスEV』のコンポーネント(20kWh)は車両の基本設計の違いから流用が難しく、東芝製のSCiB(10.5kWh)については航続距離の観点などから採用を見送った。一方で、今後、他のバッテリーを採用していく可能性は検討しているという。
従来モデルから変更になったのは、ASCとオートライトコントロール、荷室ユーティリティナットを新たに装備したこと。荷室ユーティリティナットは、手軽にフックやレールの設置をできるようにするもので、荷室のカスタマイズ性を高めるアイテムだ。
脱炭素などの社会の要請により、引き合いが増えている現状を受け、「いち早く届けたい」との想いから、あえてアップデートは最小限に止めたという。
価格は2シーターが243万1000円、4シーターが245万3000円と、ともに従来型から据え置き。かつてラインナップされていたトラックタイプについては、再販の計画はない。
昨今、ファブレスメーカーによる中国生産の商用EVなど競合車も登場しているが、同社では「10年以上販売を行ってきた先駆者としての経験は大きな強み」と販売に自信をのぞかせた。月間の販売目標は、当面400台に設定し、徐々に拡大していきたいと話している。
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