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メルセデスベンツ Aクラス PHEV、EVモードは81kmに…改良新型を欧州発表

レスポンス / 2022年10月13日 16時0分

メルセデスベンツは10月5日、コンパクトハッチバックの『Aクラス』(Mercedes-Benz A-Class)の改良新型を欧州で発表した。プラグインハイブリッド車(PHEV)の「A250e」グレードが性能を向上させている。


◆1.3リットルターボエンジンとモーターを強化


A250eのPHEVパワートレインは、エンジンが直噴1.3リットル(1332cc)の直列4気筒ガソリンターボだ。改良新型では、最大出力を160hpから163hpに、最大トルクを25.5kgmから27.5kgmに引き上げた。モーターは最大出力が102hpから109hpに向上。最大トルクは30.6kgmに据え置いた。


PHEVシステム全体では、218hpのパワーと45.9kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~100km/h加速が7.4秒、最高速は225km/hに到達する。バッテリー(二次電池)は、蓄電容量15.6kWhのリチウムイオンだ。EVモードでは、最大81km(WLTPサイクル)をゼロエミッション走行できる。


バッテリーの充電に関しては、3種類の方法が選択できる。出力3.7kWのチャージャーが標準だ。バッテリーの改良により交流の場合、従来の最大出力7.4kWから、最大出力11kW で充電できるようになった。直流の場合、バッテリーを最大出力 22kWで充電できる。この時、バッテリー容量の80%を充電する時間は、約25分で済む。


◆最新世代の「MBUX」を採用


改良新型では、「よりデジタルに、よりスマートに、より安全に」をテーマに、ハードウェアとソフトウェアを進化させた。最新世代の「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」は直感的に操作でき、学習機能を備える。ドライバー正面とダッシュボード中央のディスプレイは、表示スタイルが新しくなり、「クラシック」、ダイナミックレブカウンターが付く「スポーティ」などが切り替えらえる。


また、3つのモードとして、「ナビゲーション」、「アシスタンス」、「サービス」を用意。カラーは7種類から切り替えらえる。ダッシュボード中央のディスプレイは、ナビゲーション、メディア、電話の着信と発信、車両の各種情報などの機能があり、タッチスクリーンは直接かつ便利に操作できるという。


先進運転支援システム(ADAS)もアップデートされた。たとえば、「ドライバー・アシスタンス・パッケージ」は新たに、アクティブ・ステアリング ・コントロールを利用して、レーン・キープ・アシストの制御をより快適にした。新世代のパーキングパッケージは、縦列駐車をサポート。3D 画像を使用して、カメラ・アシスト・パーキングの360度の視覚化を可能にしている。


◆2023年の初頭から欧州で指紋センサーを装備する予定


テレマティクスシステムもアップデートされ、新しいデザインを採用し、性能も引き上げた。新機能として、2023年の初頭から欧州で、ドライバーを識別し認証するための指紋センサーを装備する予定だ。Apple 「Carplay 」やグーグルの「Android Auto Wireless」を通じて、スマートフォンと接続することが可能。さらに、USB-Cポートが追加され、USB 充電容量が増加している。


アプリ「Mercedes me App」のオンラインサービスの有効化により、音声アシスタントが対話と学習の能力を向上させた。たとえば、特定の操作は、「ハイ、メルセデス」と呼びかけることなく作動する。MBUXの音声アシスタントは、車両の機能を説明したり、スマートフォンをBluetooth経由で接続したり、救急箱を探したりたりする場合にも、乗員をサポートする。


「Mercedes me」の「MBUX ボイスアシスタント」の一部として、音声による旅行ガイド「Tourguide」がドイツで利用できるようになる。従来の旅行情報機能に加えて、乗員の音声コマンドに応答し、MBUX インフォテインメントシステムが、ルート沿いの興味あるポイントに関する情報を読み上げてくれる。ドイツの高速道路沿いの約3400の観光案内標識に対応している。

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