ベントレー、42台の旧車を一堂に…「ヘリテージガレージ」を英国に開業
レスポンス / 2022年10月17日 12時45分
ベントレー(Bentley)は10月11日、ブランドの歴史を伝える新たな「ヘリテージガレージ」を、英国クルーの工場跡地にオープンした、と発表した。
◆今日のベントレーがどこから来たのかを示す「ヘリテージコレクション」は重要な役割
ヘリテージガレージには、42台の「ヘリテージコレクション」を展示する。ヘリテージガレージには現在、1919年以降に製造された22台のコレクションが展示されている。最終的にはクルーで製造された1946年以降の車両に焦点を当てる予定だ。
この新しい施設によって、ヘリテージコレクションのすべての車両が、初めてベントレーの敷地内に保管されることになった。ヘリテージガレージは、1930年代に建てられたレンガ造りの工場内にある。明るく開放的なこの場所は工場の中心であり、工場内を歩くと目に触れる場所だ。また、ガレージはベントレーの美しいビンテージカーに囲まれたイベントスペースとして利用されている。
ベントレーが「ビヨンド100」戦略において、変革を続ける中で、今日のベントレーがどこから来たのかを明確に示すヘリテージコレクションは、重要な役割を担っているという。
◆ベントレーの歴史において何らかの特別な意味を持つ42台
コレクションに含まれる42台の車のすべてが、ベントレーの歴史において何らかの特別な意味を持っている。ヘリテージコレクションの「クリックルウッド」セクションには、最も象徴的な戦前のベントレーの数々が展示されている。出発点は、W.O.ベントレーが製造した2番目の車であり、世界で最も古いベントレー『EXP2』だ。次に、2台の『ブロワー』(うち1台は現存するベントレーの中で最も価値の高いチームカー#2)、1929年式の『スピードシックス』、そしてW.O.ベントレーが2年間にわたり愛用した1930年式の『8リッター』が続く。
『マークVI』は、クルー工場から出荷された最初の車だ。ヘリテージコレクションの「AGO 2」は、黒地にグリーンのツートンカラーで仕上げられ、1938年式の『4 1/4 リッター・エンビリコス』と1952年式の『タイプRコンチネンタル』をつなぐ重要な役割を担っている。
1959年にデビューしたジャック・フィリップス設計のアルミ合金製V8エンジンも、物語をつなぐ上で重要という。自然吸気エンジンは、ヘリテージコレクションの1963年式『S3』スタンダード・サルーンの「176 FGH」、会長の社用車として使用されたコンバーチブルタイプの1984年式ベントレー『コンチネンタル』の「A455 YGJ」に搭載されている。
◆2003年発表の『コンチネンタルGT』は大幅な量産を可能にしたモデル
ヘリテージコレクションには、6.75リットルV8ターボエンジンを搭載した1991年式『ターボR』や、フォルクスワーゲングループ傘下で初めて生産された2001年式の『アルナージ・レッドレーベル』などが展示されている。ファイヤーグローレッドで仕上げられたこの車両は、ベントレーの歴史におけるターニングポイントの1つを示すものという。
6.75リットルV8エンジンは、『ミュルザンヌ』のパワートレインとして採用され、最大出力512ps、最大トルク104kgmを発揮し、最高速296km/h、0~100km/h加速5.1秒の性能を実現していた。ヘリテージコレクションに採用されたミュルザンヌは、シャシー「000002」で生産ラインから2番目に出荷されたモデル。インペリアルブルーで仕上げられ、インテリアはショートブレッド仕上げだ
2003年に発表された『コンチネンタルGT』は、ベントレーにとって、大幅な量産を可能にしたモデルだ。それまでベントレーは、コーチビルドカーを年間1000台以下しか生産していなかったが、コンチネンタルGTからは、その10倍以上の台数が生産可能に。ヘリテージコレクションのシャシーナンバー「20001」は、サイプレスグリーンの右ハンドルモデルで、クルーの生産ラインから最初に出荷されたコンチネンタルGTだ。
その後ベントレーは、コンパクトでパワフルな6.0リットルW12エンジンを開発した。W12エンジンを搭載したヘリテージコレクションモデルには、3世代の『フライングスパー』と高性能クーペ『コンチネンタルスーパースポーツ』の両世代が含まれている。また、汎用性の高いW12を搭載した2016年式『ベンテイガ』のシャシー「00001」は、生産第一号車で、ベントレーの103年の歴史の中で最も重要なモデルのひとつになるという。
4.0 リットルV8を搭載した車両としては、2014年に発売された『コンチネンタルGT V8S』 がヘリテージコレクションに採用された。1950年代半ば以来、初めてベントレーのV8が一新され、現在ではベントレーのすべてのラインナップでこの4.0リットルV8が搭載されている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
マセラティ「110周年」栄枯盛衰ブランドの現在地 東京・モデナ同時開催イベントで見た神通力
東洋経済オンライン / 2025年1月10日 13時30分
-
軽みたいなトヨタ「2000GT」!? まさかの“スズキ製”な「2ドアオープン」に「カッコイイ」の声! ロングノーズ完全再現したNATSのカプチーノカスタム「2020GT」ってどんなクルマ?
くるまのニュース / 2025年1月8日 14時10分
-
グランドセイコー「スプリングドライブ」のおすすめモデル3選 冬らしい雪をモチーフにした立体デザインの文字盤をピックアップ【2025年1月版】
Fav-Log by ITmedia / 2025年1月7日 18時0分
-
ACカーズのV8マッスル『コブラGT』、2.0リットルエンジン搭載の入門モデル追加へ
レスポンス / 2024年12月26日 20時30分
-
トヨタ「“軽”2000GT」!? 50年ぶり復活の「2ドアオープン」はまさかの“スズキ製”!? ロングノーズ完全再現したNATSのカプチーノカスタム…「2020GT」とは
くるまのニュース / 2024年12月22日 9時30分
ランキング
-
1青学大ランナー「悪性リンパ腫」公表 克服“先輩”や駅伝ファンからエール続々「全力で応援」
スポニチアネックス / 2025年1月20日 17時2分
-
2戦力集中ドジャースに嫉妬「球界には最悪」 ライバルNY紙の皮肉とは「こんなこと言うなんて…」
THE ANSWER / 2025年1月19日 9時44分
-
3中居正広の女性トラブル、野球界にも波紋…関連バラエティー打ち切り危機 在京テレビ局関係者が明かす「本人のご機嫌を取る意味合い」も
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月20日 11時22分
-
4松井秀喜氏が現役最終打席を回想「だれもイメージないでしょ」にイチロー氏も驚き「あれが最後だったんだ」
スポーツ報知 / 2025年1月20日 17時50分
-
5五輪経験者がJFLへ「衝撃のニュース」 予想外の移籍に騒然「補強エグすぎる」
FOOTBALL ZONE / 2025年1月20日 8時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください