ジープ ラングラー PHEV、女性だけで競うラリーで2年連続総合優勝…米「Rebelle Rally」
レスポンス / 2022年10月21日 12時30分
ジープブランドは10月18日、米国で開催された女性だけで競うラリーレイドの「Rebelle Rally」において、SUV『ラングラー』のプラグインハイブリッド車(PHEV)の「4xe」(フォーバイイー)が2年連続で総合優勝を達成した、と発表した。
◆8日間で2300km以上を走破
Rebelle Rallyは、米国ネバダ州、アリゾナ州、カリフォルニア州の砂漠地帯を舞台に開催される女性だけが参加できるラリーレイド。今年は8日間で2300km以上を走破した。2016年に開始された同ラリーには、「4×4」とクロスオーバー車の「X-Cross」の2つのクラスがある。2020年からは電動車も出走可能となり、EVやハイブリッド車、PHEVが参加できる。
同ラリーでは、電子機器の使用を禁止している。スマートフォンやタブレット端末、パソコン、GPSは使えない。参加者は地図と方位計を頼りに、コースに設けられた複数のチェックポイントを通過することが求められる。
今年のRebelle Rallyには、10の異なる自動車メーカーの車両を擁する45チームが参加している。日本メーカーからは、トヨタやホンダ、日産が参戦した。
◆4×4クラスでは上位10台のうちの5台がラングラー
今年のRebelle Rallyでは、『ラングラー4xe』が2年連続で総合優勝を果たした。また、4×4クラスの2位には、非電動モデルの『ラングラー』の「エコディーゼル」が入った。4×4クラスでは、上位10台のうちの5台が、ラングラーだった。
ラングラー4xeに乗ったテラリン・ピーターライトとニーナ・バーロウの両選手は、今年も同ラリーを終始リード。7つのステージのうち4つのステージで最も多くのポイントを獲得し、ラングラー4xeに2年連続の栄冠をもたらした。テラリン・ピーターライト選手にとっては、4回目の総合優勝となる。
ニーナ・バーロウ選手は、「荒れた砂漠や巨大な砂丘を走破するのに、航続、パワー、耐久性などを備えたこれ以上の車両はない。今年はこれまでで最も厳しい年だった。でも、不安はなかった。唯一のメンテナンスは、エアフィルターを掃除することぐらい」とコメントしている。
◆PHEVシステム全体のパワーは375hp
ラングラー4xeのPHEVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力270hp/5250rpm、最大トルク40.8kgm/3000rpmを発生する。このエンジンは、5800rpmまで許容する。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。
従来のオルタネーターに代えて、「eトルク」と呼ばれるベルト・スタート・ジェネレーターを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。このモーターは、最大出力134hp、最大トルク25kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~96km/h加速が6.0秒だ。
ラングラー4xeには、回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。これにより、ブレーキパッドの寿命が延びるという。
◆3種類の走行モードが切り替えられる
バッテリーは、蓄電容量17kWhのリチウムイオンだ。ラングラー4xeには、「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードがある。ドライバーは、ステアリングホイール左側のボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。
ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。
「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。エレクトリックモードでは、米国の平均的な1日の通勤距離をゼロエミッション走行できるという。
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