再生力をガチで競う『第7回ハイエンドカーオーディオコンテスト』車両ルポ Part 1
レスポンス / 2022年10月23日 11時30分
もっともハイレベルなサウンドコンペの1つである『第7回 ハイエンドカーオーディオコンテスト』が、9月24日と25日の2日間にわたり「つま恋リゾート彩の郷」(静岡県掛川市)にて開催された。
初日の朝に通過した台風の影響で開始時刻こそ遅れたものの、始まってみれば絶好の天候の下、初日に1部門、2日目に3部門の審査が滞りなく終了した。
ここでは、全国から集まった高性能なシステムを搭載した実力車の中から、カーオーディオ専門サイト『PUSH ON! マイカーライフ』の登録店よりエントリーした注目車両計16台を3回に分けて紹介していく。各車にはどのような機材が積まれていて、どんなサウンドを奏でていたのか…。その詳細をお伝えする。
◆BMW・225xe(ショップデモカー)by アンティフォン
アンティフォンは、「ディーラーデモカークラス」にBMW・225xeでエントリーした。使用機材は以下のとおり。ソースユニットとしてソニーのウォークマンを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ウルトラを採用。パワーアンプにはザプコの6chモデルをチョイスし、ツイーターにはモレルのスプリーモピッコロllを、ミッドウーファーにもモレルのモデルをセレクトしている。トランクのサブウーファーはキッカーだ。なお、フロントスピーカーはシート下も含めてすべて純正位置に装着。その状態でどこまでオーディオの性能を高められるかにチャレンジしたという。聴いてみると、ステレオイメージのリアルさにまずは唸らされた。情報量も豊富でコクもある。心地良いHi-Fiサウンドを堪能できた。
◆ポルシェ・パナメーラ4スポーツツーリスモ(ショップデモカー)by ルロワ
ルロワは、ポルシェ・パナメーラ4スポーツツーリスモで「ディーラーデモカークラス」に参戦。当車に積まれている機材の陣容は次のとおりだ。ソースユニットにはアイバッソオーディオのDAP300APEX Tiをチョイスし、プロセッサーにはブラックスのBRAX DSPを使用。パワーアンプにはダモーレエンジニアリングの4chモデル×2台を採用し、スピーカーにはフォーカルの旗艦キット、ユートピア ビー ウルティマと同ユートピアMのスコーカーがセレクトされている。ボーカル曲では質感とバランス等を、オーケストラでは広い空間の再現と正確な配置等に留意して調整したとのことだ。その音は、とにかくリッチ。繊細さと力強さが両得されていて、質感も至って良好。楽曲を音楽性高く再現していた。
◆メルセデスベンツCLA45(ショップデモカー)by クァンタム
クァンタムも「ディーラーデモカークラス」にメルセデス-ベンツ・CLA45にてエントリーした。搭載機材の顔ぶれは以下のとおりだ。ソースユニットにはソニーのDMP-Z1を使い、プロセッサーにはブラックスのBRAX DSPを採用している。パワーアンプにもブラックスのトップエンド機MX4 PROを2台使用し、フロント3ウェイ+サブウーファーはフォーカルのユートピア ビー ウルティマに同ユートピアMのスコーカーを組み合わせて構成している。チューニングにおいては、高いS/N感を保ちながらスムーズで繋がりの良いトーンバランス等に注意してセッティングしたとのことだ。聴いてみると、なるほどS/Nが高く各楽器の音の分離感も秀逸。質感も高く味わいも深い。そしてリアルさも際立っていた。
◆メルセデスベンツEクラスワゴン(ショップデモカー)by パラダ
パラダはメルセデス-ベンツ・Eクラスワゴンで「ディーラーデモカークラス」に参戦した。使用機材のラインナップは次のとおりだ。ソースユニットとしてアイバッソオーディオのDAPを使い、プロセッサーにはブラックスのBRAX DSPを採用している。パワーアンプにはブラックス・グラフィックシリーズの4chモデル×2台をチョイス。スピーカーはツイーターとミッドウーファーがマイクロプレシジョン、スコーカーがイートン、そしてサブウーファーにはブラックスの25cmモデルをチョイスした。サウンドチューニングでは、ステージの広さや奥行きの再現に注力したとのことだ。試聴してみると音場が広く深い。またハギレが良くメリハリも明瞭。楽しく聴けるハイエンドサウンドが展開されていた。
◆日産ジューク(オーナー/村重正博さん)by M.E.I.
村重さんは半年前にシステムが完成したというジュークで登場した。搭載機材の陣容は次のとおり。ソースユニットにはアイバッソオーディオのDAPをチョイスし、プロセッサーにはヘリックスのDSP ウルトラを使っている。パワーアンプはカロッツェリアXの4chモデルと2chモデルを1台ずつ使用しサブウーファー用としてカロッツェリアのD級2chモデルをチョイスした。フロントスピーカーにはカロッツェリアのTS-Z900PRSを使い、サブウーファーにはダイヤトーンのSW-G50をセレクトしている。音調整においては、バランス良く自然に鳴るように気を付けたとのことだ。実際に聴いてみると、高音は繊細で中音は厚く低音は太い。質感も上々だ。音場と音色のリアリティの高さにも良さが出ていた。
◆トヨタ・アルファード(オーナー/鈴木元秀さん)by レジェーラ
鈴木さんはアルファードでエントリーした。なお当車にシステムを積み始めたのは2年前の春。前のクルマから主要ユニットを移設してシステムメイクしたという。使用機材は以下のとおり。ソースユニットとしてアイバッソオーディオのDAPを使い、プロセッサーにはザプコを選んだ。パワーアンプにはカロッツェリアXの2chモデルと4chモデルを1台ずつ採用しサブウーファー用としてビーウィズのモデルを使用している。スピーカー群はカロッツェリアの1000RSシリーズのモデルで統一した。ボーカル曲では定位や音像の大きさ等を、オーケストラではステージの広さや立体感に気を付けたという。聴いてみると、音像が正確で各楽器の位置関係もリアルに再現されていた。表現力も高く余韻も美しかった。
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