スペインの電動バイクメーカーが開発した4輪EVは交換式バッテリー…パリモーターショー2022
レスポンス / 2022年10月24日 7時30分
SILENCEはスペインの電動バイクメーカーだ。創業9年とすでに中堅どころに属する企業。パリモーターショー2022での展示は主力の電動バイクと小型EV。同社の特徴は専用の交換式バッテリー方式を採用しているところ。
◆個人向け電動バイクのベストセラー
2輪スクータータイプの『S01』は、モーター出力7kW。バッテリーは5.6kWhのパックをひとつ搭載する。航続距離は約133Kmという。このパックは脱着や移動をしやすいように、バッテリー本体にハンドルとホイールがついている。同社では「トロリータイプ」のバッテリーと呼んでいる。充電ボックスから取り出して、バイクや車両までは取っ手を持って「コロコロ」の要領で移動させる。ハンドルもホイールも折りたためるので、そのまま装着が可能だ。バッテリー本体にACチャージャーも内蔵しているので、専用の充電ボックスがなくても家のACコンセントでも充電可能だ。
S01は交換式バッテリーだが、シェアリング用途というよりは個人向けだという。EU圏では個人向け電動バイクのベストセラーだそうだ。バイク本体はおよそ4000ユーロからという。バッテリーは別だが、ひと月15ユーロから利用できる。
◆小型4輪EV『S04』
SILENCEはL7eカテゴリの小型4輪EVもだしている。『S04』も同社のバイクと同じバッテリーユニットを利用する。ただし、1台につき2個までバッテリーを搭載できる。最高速度は85km/h。航続距離は149Km。モーター出力は14kW。バイクのバッテリーと同じものを使うので、バイクを持っている人はバッテリーの共用が可能だ。S04はL7eカテゴリだが、コックピットは密閉型でエアコンやヒーターもオプションで装着可能だ。パーキングブレーキも電動であり、パワーウィンドウやBluetoothオーディオも内蔵している。
なお、S04には最高速度を押さえたL6カテゴリ(最高速度45km/h)のモデルも用意されている。
バイクも4輪もトロリータイプなので慣れると片手でバッテリーの着脱が可能だそうだ。
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