【F1 アメリカGP】フェルスタッペンが今季13勝目、レッドブルが9年ぶりにチャンピオン
レスポンス / 2022年10月24日 10時45分
テキサス州オースティン近郊にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで現地時間23日、F1第19戦アメリカGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季13勝目を挙げた。
第18戦日本GPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がドライバーズチャンピオンを獲得。コンストラクターズチャンピオンは決定しないまま、F1は海を超えアメリカ大陸に渡った。ここからアメリカGP、メキシコGP、サンパウロGP(ブラジル)とアメリカ大陸で3連戦ののち、アブダビGPで今シーズンの幕を閉じる。
決勝レースの前日に行われた予選では、カルロス・サインツ(フェラーリ)がポールポジションを獲得。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が2番手に付け、フェラーリ勢が1-2を獲得した。フェルスタッペンは3番手、セルジオ・ペレス(レッドブル)が4番手とレッドブルの2人がフェラーリに続き、5番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)、6番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)と、3チームがそれぞれ並ぶ結果となった。
しかしルクレールはパワーユニットの交換で10グリッドダウンのペナルティ。決勝レースは11番グリッドからスタートする。
◆フェルスタッペンは2番手スタート
決勝レースは56周。ルクレールのグリッドダウンでフロントロースタートとなったフェルスタッペンは、決勝レーススタート直後に一気にサインツを抜いてトップに浮上してきた。抜かれたサインツは抜き返そうと進路を変更したが、そこにラッセルが突っ込みサインツはスピン。レースには復帰したものの、ピットに入り2戦連続のリタイヤとなった。
トップに立ったフェルスタッペンの背後にはハミルトンが迫ったが周回ごとにその差は広がり、10周目には3.5秒の差となっていた。ハミルトンは逆転を狙い12周目にピットインしてタイヤをミディアムからハードに変更。翌周フェルスタッペンがピットインを行い、同じくミディアムからハードにタイヤを変更した。このピットインでハミルトンは一時7位まで後退したが、フェルスタッペンは2位でコースに復帰。2人の明暗は大きく別れた。
18周目、ストップした車両を排除するためセフティーカーが導入された。このタイミングでタイヤ交換を行っていなかったマシンが一気にピットイン。これでハミルトンはフェルスタッペンの真後ろに戻ることができた。
この時点でトップ6はフェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ルクレール、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)の順。ルクレールは11番グリッドから4位まで上がっていた。
リスタートは22周目。しかしその直後にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がランス・ストロール(アストンマーチン)のマシンに乗り上げ宙を舞った。衝撃的なシーンだったがアロンソはそのまま走行。逆にストロールのマシンは損傷が激しくリタイヤとなった。
◆タイヤ交換で順位を落とすフェルスタッペン
このアクシデントで再びセフティーカーが導入され、26周目にレースが再開した。ハミルトンは35周目、フェルスタッペンは36周目に2度目のタイヤ交換を実施。ここでフェルスタッペンは作業時間が大幅にかかってしまい、ハミルトンのみならず、ルクレールにも抜かれてしまった。39周目にはルクレールを抜き返したが、ハミルトンまでは4秒以上の差がある。この差を埋めるべく、フェルスタッペンは渾身の走りで前を追った。
ハミルトンの今季初優勝の期待がかかる中、フェルスタッペンは44周目には3秒差に、46周目には2秒差まで詰めてきた。そして49周目には1秒以内となり、50周目、ついにフェルスタッペンはハミルトンを抜き去り再びトップに躍り出た。
フェルスタッペンはそのまま優勝。2004年にミハエル・シューマッハが、2013年にセバスチャン・ベッテルが記録したシーズン最多勝利「13勝」に並んだ。またこれでレッドブルのコンストラクターズチャンピオンが決定。ベッテルとマーク・ウェバーのコンビだった2013年以来、9年ぶりのタイトル獲得となった。
なんとか今季初優勝を狙ったハミルトンは結局2位でチェッカー。そして3位にはルクレールが入った。以下ペレス、ラッセル、ランド・ノリス(マクラーレン)と続き、宙を舞ったアロンソが7位でチェッカーを受けた。
角田裕毅(アルファタウリ)はパワーユニット交換で19番グリッドからのスターとなったが、1周で14位まで上がり、セフティーカー後は一時8位まで順位を上げた。2度目のタイヤ交換のタイミングで13位まで後退したが、何度も素晴らしいオーバーテイクをみせ、最終的に10位入賞を果たした。
次戦、F1第20戦メキシコGPは10月28日から30日(現地時間)の日程で開催される。
※アロンソのマシンのバックミラーが脱落したこと、またバックミラーが片方ない状態でレースを続けたことに対しレース後に審議され、アロンソに対し30秒のタイム加算ペナルティが与えられた。その結果アロンソは15位となり、角田を含めた8位から15位までの順位がひとつ繰り上げとなった。
■アメリカGP 決勝レース結果
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
4. セルジオ・ペレス(レッドブル)
5. ジョージ・ラッセル(メルセデス)
6. ランド・ノリス(マクラーレン)
7. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
8. ケビン・マグヌッセン(ハース)
9. 角田裕毅(アルファタウリ)
10. エステバン・オコン(アルピーヌ)
11. アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
12. 周冠宇(アルファロメオ)
13. ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
14. ミック・シューマッハ(ハース)
15. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
16. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
17. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
以上完走
--. ランス・ストロール(アストンマーチン)
--. バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
--. カルロス・サインツ(フェラーリ)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ハミルトン英国GPで涙の復活V! 3季ぶり通算104勝目 角田裕毅10位で4戦ぶり入賞
スポニチアネックス / 2024年7月8日 0時43分
-
ラッセル、ハミルトン、ノリス! F1英国GPで英国勢が62年ぶり予選トップ3独占 角田裕毅は13番手
スポニチアネックス / 2024年7月7日 0時23分
-
好調ノリスがフリー走行トップタイム 1回目スピンの角田裕毅は2回目16番手 F1英国GP
スポニチアネックス / 2024年7月6日 1時20分
-
【F1】ペレスまた低迷で批判高まる「どこにいたのか?」「フェルスタッペンとの差は1分」
東スポWEB / 2024年6月24日 14時50分
-
【F1】角田裕毅の進化とペレスの深刻な低迷ぶりがデータで明らかに 分析サイトが公表
東スポWEB / 2024年6月19日 19時38分
ランキング
-
1オリ・中嶋監督「現時点で1番弱いんじゃないですかね」 ここ6戦で零敗4度「どれだけ必死にやって…」
スポニチアネックス / 2024年7月17日 21時29分
-
2「面識のない女性を3対1で…」性的暴行で逮捕・佐野海舟容疑者「社会を知らない」と危惧していた父…直前に「プライベートも楽しむ」“意味深”投稿
NEWSポストセブン / 2024年7月17日 19時23分
-
3北勝富士が初白星 朝乃山の負傷を土俵下で目の当たりにし「僕も膝をケガをしている身として鳥肌が立った」
スポーツ報知 / 2024年7月17日 20時50分
-
4「あの格好で自宅から来たのか?」 大相撲中継、行司の背後に見え隠れする“謎の男性”が話題
THE ANSWER / 2024年7月17日 19時33分
-
5【阪神】2020年以来の巨人戦3カード連続負け越し決定 岡田彰布監督の大幅打順シャッフルも実らず
スポーツ報知 / 2024年7月17日 20時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)