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ドゥカティ『ストリートファイター』、サーキットで本領発揮の「V4 SP2」登場

レスポンス / 2022年10月24日 12時15分

ドゥカティ(Ducati)は10月20日、「ドゥカティワールドプレミア2023」の第5回目「エピソード5」において、『ストリートファイターV4 SP2』を初公開した。


ストリートファイターV4 SP2は、「ストリートファイター」のラインナップの頂点に位置するモデルだ。サーキット走行が可能なこのモデルは、「Fight Formula」と「SP」専用のテクニカルスペックを組み合わせることにより、スポーツライディング、とくにサーキットで本領を発揮するという。


◆マットブラックの「ウィンターテストカラー」


ストリートファイターV4 SP2には、「MotoGP」と「スーパーバイク世界選手権(SBK)」のプレシーズンテストで使用される「ドゥカティ・コルセ」のレーシングバイクからヒントを得て、ドゥカティ・スタイルセンターがデザインした「ウィンターテストカラー」が採用されている。


ウィンターテストカラーは、マットブラックのボディワーク、マットブラックのカーボンファイバー製ホイール/ウィングに、対照的な光沢レッドのアクセントカラーとブラシ仕上げのアルミニウムを露出させた燃料タンクを組み合わせている。ブラシ仕上げのアルミニウムは、サイドカバーとラジエーターにも採用されている。


また、レーシングバイクを彷彿とさせるそのスタイルは、付属品のナンバープレートホルダー取り外しキットを使用することによって、さらに強調されるという。


◆カーボン製ホイールにブレンボ製ブレーキ


シートには専用の素材が使用され、「V4 SP2」のロゴでカスタマイズされた。カーボンファイバー製ウィングには、「パニガーレV4 R SBK」仕様のファクトリーマシンと同じく、イタリアの国旗が配されている。エクスクルーシブなデザインをさらに強化するために、シリアルナンバー(製造番号)が刻印される。各バイク固有のシリアルナンバーは、ハンドルバーに刻印される。


フロントのブレーキシステムは、ブレンボ製「Stylema」 Rモノブロックキャリパー、330mm径ダブルディスク、レースから派生したベンチレーションホール付きのピストンを組み合わせる。これにより、長時間のサーキット走行でもレバーの引きしろの安定性が向上し、残留トルクを削減するという。


5スプリットのスポークホイールは、高強度カーボンファイバー製だ。この複合構造のホイールには、アルミニウム製のハブがねじ込まれている。


◆最大出力208psの「デスモセディチ・ストラダーレ」エンジン


エンジンは、排気量1103ccの「デスモセディチ・ストラダーレ」で、最大出力208ps/1万3000rpm、最大トルク12.5kgmを発生する。ユーロ5規制に適合したこのエンジンは、排気背圧を下げるために導入された大径サイレンサーアウトレットに合わせて、キャリブレーションが変更された。さらに、エンジン右側にはパニガーレV4のクラッチカバーが装着され、乾式クラッチとクラッチカバープロテクションを簡単に取り付けることができるという。


デスモセディチ・ストラダーレに、「STM-EVO SBK」乾式クラッチを組み合わされる。これにより、アグレッシブなシフトダウン時でも、スリッパー機能がより効果的に働き、スロットルのオフ時に滑らかな挙動を実現しているという。


さらに、オーリンズ製「NIX30」フロントフォーク、オーリンズ製「TTX36」リアショックアブソーバー、イベントベース機能を備えた第2世代オーリンズ製「Smart EC 2.0」システムによって制御されるオーリンズ製ステアリングダンパーも装備されている。


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