ジープ、7人乗りの新型ミッドサイズSUV『コマンダー』受注開始…価格は597万円より

ステランティスジャパンは、ターボディーゼルエンジンを搭載したジープの7人乗り新型SUV『コマンダー』を日本市場に投入、10月24日より受注を開始する。

コマンダーは、ジープ伝統の卓越したオフロード性能を維持しながら、3列シート7人乗りに対応する新世代のミッドサイズSUV。乗員の快適性や安全性を高める充実した機能装備、多彩なライフスタイルに応える荷室のアレンジ性や積載性を実現している。価格は597万円から618万5000円。

なお、ジープ公式サイトではコマンダーのプロダクトページを公開。アクセサリー装着イメージや、インテリアとエクステリアのカラーコンフィギュレーターを360°/3Dにて展開し確認できる「3Dコンフィギュレーター機能」を初導入する。

◆上質かつエレガントなエクステリア

エクステリアは、フラッグシップモデル『グランドチェロキーL』の系統を引継ぐデザインを採用している。水平方向に伸びるジープ伝統の7スロットグリルはヘッドライトと一体化。安定感のあるスタイリングを印象付けている。また前走車や対向車の有無を検知してロービームとハイビームを自動で切り替えるオートハイビームシステムや、視認性の高いシーケンシャル式のターンシグナルランプなど、最新の技術を搭載している。

ルーフ部分にはブラックペイントルーフを採用し、プレミアムな雰囲気を演出している。リアコンビネーションやリアバンパーのデザインは、日本未導入のプレミアムモデル『グランドワゴニア』からインスピレーションを得たデザインを採用。このほか台形のホイールアーチ、荒れた路面で車体との干渉を低減する十分な地上高など、ジープの血統を受け継ぐデザインを随所に取り入れている。

ボディカラーは、パールホワイトトライコート、ヴェルヴェットレッド、ブリリアントブラッククリスタル、グレーマグネシオメタリックの4色を設定。前者2色にはエンペラドールブラウン/ブラック内装、後者2色にはブラック内装を組み合わせる。

◆乗る人すべてに快適な心地よさを提供

インテリアカラーは、シックでスポーティな印象のブラック、品格が漂うブラウン系のエンペラドールブラウンをボディカラーに応じて組み合わせる。レザーシートはシートのサポート部にダイヤモンドキルティング処理を施し、上質なインテリアのアクセントとなっている。

コックピットにはフルカラー10.25インチマルチビューディスプレイを搭載。運転に必要な情報をわかりやすく表示する。インストゥルメントパネル中央にはApple CarPlay/Android Autoに対応した10.1インチタッチパネルモニター付オーディオナビゲーションを装備。置くだけでスマートフォンを充電できるワイヤレスチャージングパッドも装備する。

1列目と2列目シートの座席間にはゆとりのあるスペース、2列目と3列目シートにも十分なスペースを確保。すべての乗員が広々と快適に過ごすことができる。さらにそれぞれのシートにリクライニング機能を備えるなど、すべての乗員が快適な乗車姿勢をとることが可能。最大80度まで開く大開口ドアにより、乗降性も高めている。

また、2列目シートは前方に回転させて簡単に折りたためるタンブル機能を備え、3列目シートは50：50分割可倒式を採用し、様々なアレンジを簡単な操作で実現。荷室容量は5名乗車時で481リットル、7名乗車時で170リットルを確保している。

◆力強くクリーンなターボディーゼルエンジン

コマンダーはジープブランドで初採用となるディーゼルエンジンを搭載する。2.0リットルDOHC直列4気筒ターボディーゼルエンジンは最高出力170ps、最大トルク350Nmを発生。さらに最大トルクを1750～2250rpmという低回転域から発生することで、アクセル操作に対してトルクが瞬時に立ち上がり、優れたドライバビリティを実現する。

電子制御式9速ATはクロスレシオ化した9つのギアにより、低速から高速までをカバー。全速度域で常に洗練されたパフォーマンスと低燃費を実現する。また4つのオーバードライブレシオを設ける独自の構成を採用することで全体的なNHV（騒音、ハーシュネス、振動）を低減すると同時に、燃費効率の向上を実現。スタート＆ストップシステム搭載により燃費性能を最大限高めながら、常に最適なパフォーマンスを発揮する。

また、排出ガス後処理装置として尿素SCRシステムを搭載。排出ガス内の窒素酸化物（NOx）を大幅に低減する。

◆あらゆる路面状況で高い走破性を実現

コマンダーは、電子制御4×4システム「ジープアクティブドライブ」と路面状況に応じた走行モードを選択できる「セレクテレインシステム」を装備。あらゆる路面状況で高い走行安定性を実現する

ジープアクティブドライブは、電子制御式パワートランスファーユニット（PTU）により、走行速度にかかわらず滑らかに4×2と4×4を切り替える。車両の傾きを制御するヨー修正も自動制御し、常に安定性を確保。さらに状況に応じてバランスよくトルク配分を行うブレーキトラクションコントロールも搭載し、あらゆる路面状況において自動で走行性能を強化する。

セレクテレインシステムは、スロットルコントロール、トランスミッションシフト、トランスファーケース、トラクションコントロールなど12種類の車両マネジメントシステムを連動させることで、あらゆる路面状況で走行安定性を実現。「SAND/MUD（砂・泥）」「SNOW（雪）」「AUTO（オート）」の3つのドライブモードの選択によって、パワートレインや駆動系の車両制御が最適化され最大限のオフロード性能を発揮する。また急な下り坂を一定の低速で安全に走行できるヒルディセントコントロール（HDC）も備えており、高い走破性を引き出す。

コマンダーはあらゆる地形の走行を想定して設計した新世代アーキテクチャーに、4輪独立懸架式サスペンションを搭載。様々な路面で高い追従性を発揮し、悪路での走破性とオンロードでの快適な乗り心地を追求している。また新世代アーキテクチャーは、全体の63％を高強度・超高強度鋼で構成し、高いボディ剛性を確保。万一の際には高い衝撃吸収性を発揮するなど、乗員の安全性を高めている。

◆充実の運転支援機能

さらに、先進運転支援機能も充実。前走車と一定の車間距離を保ちながら追従するアダプティブクルーズコントロール（ストップ＆ゴー機能付）をはじめ、ドアミラーの死角にある車両の存在を警告するブラインドスポットモニター、駐車場から出庫の際に側方からの車両の接近を警告するリアクロスパスディテクションを装備する。

さらに、高速道路走行時に車両が車線の中央付近を維持するようにステアリング操作を支援するハイウェイアシストシステム、車線からの逸脱の予防や車線変更時の安全確保に寄与するアクティブレーンマネジメント、駐車時の安全性を高めるサラウンドビューカメラシステム、衝突被害軽減ブレーキ（歩行者、サイクリスト検知機能付）など、最新の運転支援機能を多数備えている。