BMWの4ドアクーペEV『i4』に入門グレード、航続483km…11月欧州発売へ
レスポンス / 2022年10月25日 18時0分
BMWグループは、4ドアクーペEV『i4』の新グレード「eDrive35」を11月、欧州で発売すると発表した。i4のエントリーグレードに位置付けられる。
◆285hpモーターを搭載し後輪を駆動
i4のeDrive35グレードは、販売面で成功を収めている 『i4 M50』と 『i4 eDrive40』に追加された第3のi4だ。eDrive35には、i4の他のグレードや電動SUVの『iX』にすでに採用されている最新の第5世代 「BMW eDrive 」パワートレインテクノロジーを搭載する。
i4には、電気モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションを一体設計したユニットと、最新のバッテリーセルテクノロジーを備えた第5世代のBMW eDriveテクノロジーを搭載する。eDrive35グレードの場合、リアに搭載されるモーターが最大出力286hp、最大トルク40.8kgmを引き出す。後輪駆動となり、0~100km/h 加速6.0秒の性能を発揮する。
BMW i4 用に専用設計されたスリムな高電圧バッテリーは、車両フロアの低い位置に配置され、セルの高さは110mmに抑えられた。これにより、BMW 『3シリーズセダン』よりも最大53mm低い車両重心を実現する。バッテリーの蓄電容量は70.2kWhだ。1回の充電での航続は、最大で483km(WLTPサイクル)に到達する。
◆8世代目の「BMW iDrive」
センターコンソールとインストルメントパネルのコントロールパネルは、ミニマリストなデザインを追求した。「iDrive」コントローラーは、センターコンソールに配置される。8世代目となるBMW iDriveは、力強く目を引くグラフィック、モダンな色、未来的な質感とフォルム、明るい光、反射の相互作用を考慮してデザインされたという。同時に、ユーザーインターフェースは、常に適切な情報をシンプルでわかりやすい方法で表示するように最適化されている。
すべてのディスプレイは、200ppiという高いグラフィック解像度を備えている。ドライバー正面のデジタルメータークラスターは、ステアリングホイールのスイッチで機能を選択する。2軸のオペレーティングシステムにより、ロータリーキーを使用した垂直リストナビゲーション、水平方向に傾けることによるメニューの切り替えを可能にしている。
ドライバーは親指を使った数回の操作で、個人の好みや走行状況に応じた3種類のレイアウトや、さまざまなウィジェットを切り替えることができる。「ドライブレイアウト」ではディスプレイ中央に、カスタマイズ可能な情報を表示する。一方、「フォーカスレイアウト」は、ダイナミックな走行シーン向けに設計されている。対照的に、「ギャラリーレイアウト」は、走行情報に関するビューを最小化して、ウィジェットコンテンツ向けに可能な限り多くのスペースを割いた。例えば、現在アクセス中のメディアソース、地図表示、先進運転支援システム(ADAS)の状態などに関する情報が、詳細に表示される。
◆合計27.2インチの「BMWカーブドディスプレイ」
インフォメーションディスプレイとコントロールディスプレイをグループ化した「BMWカーブドディスプレイ」を採用した。この湾曲したスクリーンは、BMWのドライバー重視のコックピットデザインの未来的な解釈になるという。
BMWカーブドディスプレイは、最新の人間工学に基づいた設計。ドライバーに向かって角度がつけられているため、直感的なタッチコントロールがさらに簡単になった、と自負する。BMWカーブドディスプレイは、12.3インチの情報ディスプレイと14.9インチの合計27.2インチのコントロールディスプレイが、1つのユニットに収められている。
走行中は、運転状況に関連する情報のみがドライバーに提示される。ドライバーが可能な限り、迅速かつ簡単に情報を確認できる場所に、情報を表示する。BMWカーブドディスプレイには、音声コントロールとタッチ機能を採用する。これにより、ボタンとスイッチの数が、従来型のほぼ半分に減った。頻繁に使用する基本機能のコントロールメニューは、見やすい場所に表示される。
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