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トヨタ新世代EV「bZ」シリーズ、第2弾はセダン…『bZ3』発表

レスポンス / 2022年10月27日 17時30分

トヨタ自動車は10月24日、新世代EV「bZ」シリーズの第2弾となるEVセダン『bZ3』(Toyota bZ3)を中国で発表した。


◆1回の充電での航続は600km以上


bZ3は、トヨタとBYDが合弁で設立したBYDトヨタEVテクノロジー社と一汽トヨタが共同開発した。セダンタイプのEVで、一汽トヨタが生産し、販売する予定だ。


bZ3のEVパワートレインは、正極にLFP(リン酸鉄リチウム)を使用したBYDのリチウムイオンバッテリーをベースに、トヨタの電動化技術と経験を融合して、電池構造、冷却システム、制御システムと安全監視システムを新設計した。1回の充電での航続は、中国のCLTCモードで600km以上に到達する。


また、バッテリーの耐久性については、トヨタの電動化技術を導入することより、10年後でも90%の電池容量を維持することを開発目標に掲げて、電池劣化の抑制に努めたという。


◆新世代EV向けプラットフォーム「e-TNGA」


bZ3の車台には、新世代EV向けプラットフォーム「e-TNGA」を使用した。低重心や優れた操縦安定性を追求している。ドライビングポジションは、人間の筋肉への負担が少ない姿勢とし、長距離運転時の疲労軽減を目指した。


走る、止まる、曲がるという走りの特性には、トヨタの80年以上の経験や、モータースポーツで培ってきたノウハウを活用する。アクセル、ブレーキ、ステアリング作動特性を最適にチューニングし、ドライバーにも同乗者にも、気持ち良い乗り心地を実現した、と自負する。


開発コンセプトは、「ファミリー・ラウンジ」とした。これは、自動車を単なる移動手段ではなく、家族や友人と一緒に楽しめる空間と捉える考え方だ。快適な室内空間を目指し、乗員の好みに合わせて情報化と知能化を推し進め、快適な室内レイアウトを追求している。乗車定員は5名とした。


◆フロントにbZシリーズに共通するハンマーヘッド形状


エクステリアでは、車両のフロント部分にbZシリーズに共通するハンマーヘッド形状を採用した。EV専用パッケージによるロングホイールベースとファストバックのロングキャビンを組み合わせた伸びやかなサイドシルエットを構築する。


バンパーのコーナー部分には、風の流れを考えたエアガイドとエアカーテンを装備した。フラットなドアハンドルを採用したほか、アルミホイール、リアバンパー周りは空気抵抗を減らす形状とすることで、前面空気抵抗を示すCd値0.218という優れた空力性能を可能にしている。


また、ソリッドな力強さと抑揚豊かな断面の変化が一体となった全体の造形により、リニアなスピード感と流麗なエレガントさを表現しているという。ボディサイズは全長4725mm、全幅1835mm、全高 1475mm、ホイールベース2880mmとした。


◆縦型の大型センターディスプレイ


インテリアでは、縦型の大型センターディスプレイを採用した。このディスプレイを取り囲むように、トレイ型のコンソールを一体化させている。トヨタはこれを、「デジタルアイランド」と呼ぶ。


ワイヤレス充電をはじめ、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能を持たせるなど、乗員が新しいデジタル体験を楽しめるようにした。同時に、エアコンやオーディオ、トランクなどの操作機能は、大型ディスプレイに集約した。音声認識機能も採用しており、走行中でもドライバーが安全に操作できるようにしている。

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