冬到来であなたのクルマは大丈夫? トラブルフリーで冬を乗り切る~カスタムHOW TO~
レスポンス / 2022年10月29日 6時30分
猛暑が続いた2022年は冬も極寒の予報がされている。ならば適切なメンテナンスとカスタムで例年よりも寒い冬を乗り切ってやろうじゃないか。そんな冬に向けて手を加える部分をご紹介する。
乗りっぱなしでも現代のクルマは対応できるが、冬場に向けて対策しておけば、より安心して寒い季節を迎えることができる。特に2022年は観測史上もっとも暑い夏となった。これまでの傾向から暑い夏の次の冬は寒いと言われている。ならばクルマにも対策を施しておきたい。
◆冬場に向けた対策 1:クーラント交換
冬場でももっとも怖いのはエンジン冷却水が凍ってしまうこと。水は凍ると膨張する。エンジン内部の水路が凍ってしまうと、その膨張するときの圧力でエンジンが割れてしまう。そうなればエンジンは再起不能。中古エンジンに載せ換えたほうが安いくらいになってしまう。
通常、純正クーラントが規定の濃度で入っていれば凍結してしまうことはない。しかし、夏場に水が減ったので、普通の水を足したとかあれば危険。プロにクーラントの濃度を測定してもらって、確認をしておきたい。いっそのことクーラントを購入するのも手。最近増えているスポーツクーラントは熱しやすく冷めやすいのが特徴。これまでのクーラントよりも早くエンジンの熱によって温まるので水温上昇が早い=暖房が素早く効く。という効果がある。チューニングカーに乗ってそのスポーツクーラントの効果を知る雪国の人が、普段乗りのマイカーにスポーツクーラント入れて暖房が早く効くようにしているなんてこともある。
◆冬場に向けた対策 2:オイル粘度の調整
エンジンオイルも気温が下がる分、温度が上がりにくくなる。そうなると夏場と同じ粘度である必要がなくなる。通年で純正指定粘度を使っているならいいが、例えば純正指定が0w-20で夏場は5w-30を入れているなら、冬場は0w-20に落としてもよい。
サーキット走行などをするということで10w-40を使っているなら5w-30に落とすとかアジャストができればベター。エンジンの掛かりも良くなるし、油温が低いときのフリクションが少なくなるので燃費性能も良くなる。そういった細かな調整が走り初めのエンジンが冷えているときのフィーリングに関わるので、夏場と冬場でそれぞれ油温が何度くらいになっているかを把握した上で、オイル粘度のチョイスをするようにしたい。
◆冬場に向けた対策 3:ウィンドゥウオッシャー液を入れる
ウィンドウォッシャー液も気をつけたい。筆者もそうだが普段乗りではウォッシャー液ではなく水を入れることが多い。窓ガラスからボディにウォッシャー液が飛び、その跡が残りやすいのであえて真水を入れている。
しかし、真冬になると真水を入れていると凍ってしまうことが多い。ホース内が凍るとウォッシャー液は出なくなってしまう。ウォッシャータンクごと凍ったら、ウォッシャー液が膨張することでタンクが割れてしまう事が多い。そういったトラブルを防ぐためにもウォッシャー液を入れておくのが無難。冬場だけでもウォッシャー液を入れておけば凍結トラブルから開放される。
◆冬場に向けた対策 4:バッテリーを新品にする
バッテリーは寒くなると一気に弱る。そうなるとエンジンはかからなくなってしまう。そういったことにならないためにもメンテナンスをしておきたい。特にバッテリーは寒くなると弱りやすい。なので、そもそも冬場は厳しい季節なのである。対策としてはあまり乗っていない車両なら再充電してあげるとバッテリーに電気が蓄えられて、元気を取り戻すがそもそも弱ってしまっていたら交換するしかない。
最近ではドライバッテリーに交換する手もある。ドライバッテリーは軽量なのが魅力だが、エンジンを掛けるときの瞬発力に優れている特徴がある。セルモーターの回転が明らかに早くなるほど変わることも多い。それだけ起動時の力が強いのでエンジン始動時に有利なのだ。
こういった寒さに適応する対策を施しておけば、寒い季節でも快適に乗ることができる。もちろこんこれらの対策に加えてスタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤなどで降雪や凍結する路面に対する対策も必要になる。しっかりとした対応をして、安心安全な冬場を迎えていただきたい。
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