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「イコライザー」はどう使う?[プロセッサー活用術]

レスポンス / 2022年10月30日 11時30分

車室内はリスニングルームとして独特の空間だ。ゆえにカーオーディオでは「サウンドチューニング機能」が力を発揮する。これを使いこなせれば、車室内特有の音響的な不利要因をアジャストできるようになるからだ。


当連載では、それら「チューニング機能」を搭載したメカである「プロセッサー」の使い方を解説している。今回からは「イコライザー」について説明していく。


ところで純正・市販を問わず、ベーシックなAV一体型ナビ等のメインユニットには“簡易的”なタイプの「イコライザー」が搭載されている。で、この“簡易的”とは何をもってそういうのかというと、答はズバリ「バンド数」だ。


「イコライザー」とは、各バンドに割り振られたそれぞれの周波数帯の音量を上げ下げできる機能だが、そのバンド数がモノによって異なる。ちなみにいうと、高機能なモノになるとバンド数は「31」もある。対して“簡易的”なタイプでは、「5バンド」とか「7バンド」とかしかない。


というわけでまずは、このような少バンドタイプの「イコライザー」の使いこなし方から解説していこうと思うのだが、その前に「イコライザー」とはどのような機能なのかを詳しく説明しておきたい。


で、「イコライザー」と聞くと「音色に味付けを加える機能」だとイメージするドライバーも少なくないかもしれないが、実をいうと本来の目的はそうではない。


ちなみに「イコライズ」という言葉には、「等しくする」とか「同じにする」という意味がある。というわけで「イコライザー」という機能は、「原音と同じ音にする」とか「各周波数帯の音量を等しくする」ための機能だ。つまり、「音色を変更する」ためのものというよりもむしろ「音色を元通りにする機能」なのである。


というのも車室内は狭く、スピーカーから放たれた音がいくえにも反射しそれら反射音もたくさん耳に入ってくる。そして反射した音は周波数特性が乱れがちとなる。


逆にある程度広さのあるリスニングルームでは、反射音よりもスピーカーから放たれる直接音をたくさん聴ける。そうであると反射による特性の乱れは聴感に大きな影響を与えにくい。しかしクルマの中では反射音が引き起こす特性の乱れが聴感に影響を与えがちだ。しかし「イコライザー」を駆使すれば、それへの対処が可能となるのだ。


だが、バンド数がひとケタ台の「イコライザー」では、特性の乱れを正すという役割を果たし難い。バンド数が少ないがゆえにできることが限られるからだ。


では、どのように使えば良いのかというと…。それについては次回の記事にて説明していく。乞うご期待。

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