ブランドを組み合わせ好みの音に…トヨタ アクア 前編[インストール・レビュー]
レスポンス / 2022年11月5日 15時0分
フロント2ウェイから3ウェイへと進化させた山縣さんのトヨタ『アクア』。ブランドを組み合わせたフロントスピーカーで好みの音色を再現する。栃木県のlc sound factoryで相談して自分好みのシステム&インストールをオーダーしてリメイクを完成させた。
◆2ウェイ→3ウェイへシステムアップ
ツイーター&ミッドレンジをAピラーに設置
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着実なステップアップを積み重ねて高音質化を自分なりのスタイルで実践している山縣さん。愛車のアクアは以前は2ウェイシステムを組んでいたが、今回のリメイクで新たにフロントの3ウェイ化を果たしてワンラク上のサウンドを目指した。
従来はレインボーの2ウェイを使っていたシステムに、新たに追加したのはマイクロプレシジョンのツイーター&ミッドレンジの中高域スピーカー。5シリーズのツイーター(5.8MK II Tweeter)とミッドレンジ(5.8Wide Range)をチョイス。ミッドバスに用いるレインボーとのマッチングも考慮して選んだスピーカー群だ。
インストールはAピラーにツイーター&ミッドレンジをビルトインする構成。2つのユニットをピラーを加工して埋め込み設置したスタイルは存在感もあり、オーディオカーを強く感じさせるデザインとなった。マイクロプレシジョンのミッドレンジはシルバーカラーのコーンを採用していることもあり、スピーカーがぐっと主張するピラーとなっている。
一方のサウンド面は2ウェイ→3ウェイの変更、モデルの変更を経て大きく進化したという。オーナーのインプレッションでは「音数が確実にアップした」「高域の音の出方がより心地良くなった」と満足度も高い。念願の3ウェイ化はインストール&サウンドの両面で効果的なものだったようだ。
◆アウターバッフルとするミッドバス
ドア形状に合わせたデザインも見どころ
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ミッドバスにはレインボーの16.5cmユニットを採用する。ブラック塗装のアルミニウムコーンを採用したユニットはオーナーお気に入りの中低域サウンドを奏でるスピーカーでもある。
元々レインンボーの2ウェイを組んでいたオーナーは、当然のごとくレインボーのサウンドは好みの方向性だった。そこに前出のマイクロプレシジョンのツイーター&ミッドレンジを組み合わせたシステムを組んだのが今回のリメイクの大きなポイントとなった。ブランドを組み合わせて3ウェイ化することでサウンドのバランスを整えているのも巧みなスタイルだ。
ドアのミッドバス取り付けはデザインされたアウターバッフルを用いている。純正スピーカー位置を用いたバッフルは、後部のドアポケットを残しつつ製作され、音質面とデザイン面、さらには実用的な側面も兼ね備えた使い勝手の良いバッフルデザインとしている。メッシュのプロテクションを用いているのも日常ユースを考えるとメリットが多い手法と言えるだろう。
◆カーナビをプレイヤーとしたシステムで
使い勝手重視の音楽再生環境を作り出す
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ヘッドユニットにはケンウッドの彩速ナビTYPE Mのフローティングモデルをチョイスする。普段使いを考えて操作性に優れるカーナビをヘッドユニットに用いることで車内でのストレスフリーな操作感を大切にしているのもオーナーらしいセレクトとなった。
音声信号はロックフォードのDSPであるDSR1にインプットされる。ユニット本体は助手席足元スペースのフロア下にインストールされ、その存在を感じさせない作りとなっている。DSR1で詳細な調整を施されたサウンドは立体的でバランスの良いものとなった。
センターコンソール脇にオーディオテクニカのDACであるAT-HRD1を取り付けて、DAPやスマホのUSB出力をアナログ変換してプロセッサーに出力する経路も備える。多彩な音源をシームレスに使えるシステムで通勤を含めた日常ユースの利便性を高めている。普段使いできる高音質こそがオーナーの望んだシステムだったのだ。
フロント3ウェイを実現しつつ、シンプルな取り付けにこだわったコクピットは、オーナーが望んだ「純正イメージを残す」ことを再現。高音質化と普段使いの使い勝手を両立させたインストールで、自分流のスタイルを完成させている。後編では特徴的なラゲッジのサブウーファー使いについて紹介して行くこととしよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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