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ヒョンデの流線形EV『アイオニック6』に欧州導入記念車 11月9日発売

レスポンス / 2022年11月8日 8時30分

ヒョンデは11月3日、新型4ドアクーペEVの『アイオニック6』(Hyundai Ioniq 6)を11月9日、欧州市場で発売すると発表した。まずは、2500台限定の導入記念モデル「ファーストエディション」を発売する予定だ。


◆専用の内外装が特長の「ファーストエディション」


アイオニック6は、日本市場にも導入されている『アイオニック5』に続くモデルになる。アイオニック5は、5ドアハッチバックのEV。これに対して、アイオニック6は、ユニークな流線形シルエットを持つ4ドアクーペEVになる。


欧州導入記念モデルが、ファーストエディションだ。エクステリアには、マットブラック仕上げの20インチアルミホイールを採用した。フロント、リア、サイドのモールディングやドアミラーカバーは、グロスブラック仕上げとなる。ボディカラーは、バイオフィリックブルーパール、セレニティホワイトパール、ノクターングレーメタリック、グラビティゴールドマットの4色。ブラックアルミ仕上げの新デザインの「H」エンブレムも装備している。


また、黒のヘッドライナーを備えたブラックインテリアも特長だ。専用のレザーコンビネーションシートには、コンセプトEVとして2020年春に公開された『プロフェシー』にインスパイアされたグレーのタータンファブリックを採用した。グレータータンのハイライトが付いた専用の「ECONYL」フロアマットも装備されている。


◆前面空気抵抗を示すCd値はヒョンデ車で最も低い0.21


アイオニック6は、「シングルカーブの電動ストリームライナー」を標榜する。ボンネットの先端からルーフ、リアへエンドへと続く緩やかなカーブが特長だ。前面空気抵抗を示すCd値は、ヒョンデ車で最も低い0.21を達成した。ボディサイズは、全長4855mm、全幅1880mm、全高1495mm、ホイールベース2950mmだ。


2WD(後輪駆動)とAWDの2種類の仕様を用意した。ファーストエディションは、最上位のデュアルモーターAWD仕様がベース。前後に搭載されるモーターは最大出力325hp、最大トルク61.7kgmを引き出す。パワフルなツインモーターは、0~100km/h加速5.1秒の性能を可能にする。


バッテリーは2WDとAWDともに、「ロングレンジ」仕様の場合、蓄電容量が77.4kWhと大容量とした。2WDの18インチタイヤ装着車では、1回の充電での航続が614km(WLTPサイクル)に到達する。また、2WDの18インチタイヤ装着車で、標準バッテリー(蓄電容量53kWh)の場合、1回の充電での航続が429km(WLTPサイクル)。エネルギー消費量は13.9kWh/100kmだ。これにより、アイオニック6は最もエネルギー効率の高いEVのひとつになるという。ファーストエディションの場合、1回の充電での航続は最大515km(WLTPサイクル)とした。


ヒョンデの「エレクトリック・グローバル・モジュラー・プラットフォーム(E-GMP)」車台を採用した。E-GMP は800V の急速充電に対応しており、18分でバッテリー容量の80%を充電できる。また、追加のコンポーネントやアダプターなしで、400V充電を可能にしている。


◆12インチの2つのディスプレイをダッシュボードに


インテリアは、繭に着想を得た。乗員がくつろげるように設計されており、パーソナライズされたインテリアスペースを目指している。デュアルカラーアンビエント照明により、64色のスペクトルと6つのテーマから、照明パターンを選択できる。「スピードシンクライティング」モードは、走行速度に基づいて室内照明の明るさを変更することにより、エモーショナルな運転体験を追求している。


モジュラータッチスクリーンを配したダッシュボードは、12インチのフルタッチインフォテインメントディスプレイと、カスタマイズ可能な12インチのデジタルメータークラスターを一体デザインしている。


インフォテインメントシステムには、最新のバッテリー充電状態に基づいて、リアルタイムの航続予想を表示する。コネクテッドカーサービスは、移動の途中で充電ステーションに立ち寄ることを考慮して、最適なルートを検索する、としている。

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