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日本のドリフトを席巻! トーヨータイヤ装着車がFDJでシリーズ優勝、D1でシリーズ2位を獲得

レスポンス / 2022年11月23日 7時0分

◆ドリフト界で知らない人はいない、TOYO TIRESの実力


兵庫県伊丹市に本社を構える、日本のタイヤメーカーである「トーヨータイヤ」。中でも長年にわたり参戦およびサポートを続けているドリフト競技の世界においては、輝かしい成績を修めており世界中のファンから人気を集めている。


「ドリフト」とはタイヤを意図的に横滑りさせながらコースを走行し、車のスピードや動きの派手さを競う日本発祥のモータースポーツのこと。トーヨータイヤはレースやラリーといったカテゴリーに加えてドリフト競技にも取り組んでおり、2022年度は国内ドリフト競技の2大シリーズである「D1グランプリ(D1GP)」「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」に参戦した。


◆国内の2大ドリフトイベントでそれぞれタイトルを獲得!


北米発のプロドリフト選手権である「FORMULA DRIFT」が2014年に日本上陸を果たして発足した「FDJ」シリーズには、現在タイヤ供給という形で参戦中。トーヨータイヤのスポーツラジアルタイヤとして不動の地位を気付く「プロクセス R1R」を装着して、トヨタ『GR86』を駆る「TMAR」所属の松山北斗選手がシリーズフル参戦1年目に、2022年度のシリーズチャンピオンを獲得した。


一方で今年でシリーズ発足から21年目を迎えた、国内最高峰のドリフト大会である「D1GP」には「Team TOYO TIRES DRIFT」のワークスチームとして2007年から参戦を継続している。今シーズンは川畑真人選手藤野秀之選手の2名がそれぞれトヨタ『GR86』をニューマシンとして投入。ドリフト競技向けにチューニングされた「プロクセス R888R ドリフト」でシリーズを争っている。


両選手は過去に本チームでシリーズチャンピオンを獲得した実力のあるドライバーであり、今シーズン川畑選手は「単走」シリーズの年間チャンピオンを獲得。「追走」と合わせた総合順位でも年間2位という好成績を収め、いきなり新型車両の投入シーズンながら力強いパフォーマンスを発揮した。


そこで先日、エビスサーキット西コースで開催されたD1GP 第8戦と9戦を終えた「Team TOYO TIRES DRIFT」の川畑真人選手、藤野秀之選手に今シーズンを振り返るべくお話を伺った。


◆「ドリフトを楽しむ」メンタルと技術力の強さ:川畑真人選手


----:土曜日の第8戦は単走で3位、追走はベスト16という結果でしたが、この結果に対する川畑選手の印象はいかがでしょうか?


川畑選手(以下、敬称略):チャンピオン争いのプレッシャーもあったからか単走の1本目では攻め切ることができず、追走でも少し硬さのある走りとなってしまったため、自分の中でも煮え切れない1戦となってしまいました。


----:翌日の第9戦は単走2位、追走ベスト8と成績を上げることができましたね。


川畑:練習の時点で調子がとても良く、単走では優勝を狙いに行きました。1本目はやる気が少し空回りしてしまいましたが、プレッシャーに打ち勝って2本目を走り切り、単走のシリーズチャンピオンを決めることができました。その点で自分のメンタル面、そしてGR 86というマシンの強さを見せることができて良かったと思います。


追走ベスト8では気負いからか走りのミスが出てしまいました。それで総合のチャンピオンも逃してしまいましたし、最後に優勝でシリーズを締めくくりたかったというのが正直な気持ちです。


----:ニューマシンで2勝を上げることができましたが、今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか。


川畑:本来は2勝できていれば、チャンピオンを獲得できる確率はとても高いのですが、追走ベスト16での敗退など、全体的にもったいない取りこぼしが悔やまれます。とはいえ全戦で単走上位に入り、追走へと残ることができたのはクルマの素性の良さ、コース攻略がプラスに働いたお陰です。シーズン当初の「ドリフトを楽しむ」という目標も達成でき、とても良かったと思います。


----:川畑選手の来シーズンに向けた目標を教えてください。


川畑:主にマシンメンテナンスをしてもらっているWISTERIA(※藤野選手のショップ)をはじめ、サポートのみなさまのお陰もありいいクルマ、万全の体制を用意することができました。セッティングの熟成を進め、追走の精度等走りの質も高めていくことで、来シーズンは今年以上の結果を残していきたいと思います。


◆誰もが認めている、新車GR 86の高いポテンシャル:藤野秀之選手


----:今週末はバンクが追加され、新しいレイアウトとなったエビスサーキット西コースでの走行となりましたがいかがだったでしょうか。


藤野選手(以下、敬称略):バンクでのドリフトは初めてだったので、走り始めは傾斜に戸惑い、壁まで攻め切ることができませんでした。けれども慣れてくると非常に楽しいコースで、気持ちよく走ることができました。


----:そのお陰か、土曜日は追走準優勝という今季最高の結果を残せましたね。


藤野:今年は上手くいかないことが多いシーズンだったので、最後にいい走りができたのは良かったですが、サドンデスまで進んだ決勝戦は勝ちたかったですね。最終戦は年間順位も決まった状態で追走へ挑みましたが走りにミスが出てしまいました。


----:今シーズンは突貫工事でGR 86というニューマシンを製作されましたが、どのようなクルマだったでしょうか。


藤野:クルマの素性自体にはとてもいい感触を持っていて、少しずつ煮詰まってもきています。来期もこのマシンで走ることになりますが、あとは自分の走りとクルマの動きをどれだけ合わせられるかにかかっていると思っています。


----:来年に向け、ファンのみなさまへコメントをお願いします。


藤野:今年は納得いく結果を残すことができませんでしたが、来年はもっと良い走りを見せて、ファンの方々に恩返しできるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。


◆2023年シーズンはD1とFDJだけでなく、パイクスピークにも参戦!


国内最高峰のドリフトシリーズでチャンピオンを獲得し躍進を続けるトーヨータイヤだが、来シーズンは世界的なヒルクライムレースであるパイクスピークへも参戦する。


トーヨータイヤのブランドアンバサダーを務めるマッド・マイク選手が、2023年にアメリカで開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」マツダ『マツダ3』で出場することが発表された。さらにマイク選手は、来シーズンのFDJについてもフル参戦を目指して現在調整中。トーヨータイヤの名を背負い、世界で活躍する姿が今から楽しみだ。

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